暑い夏はひんやりと冷たいドリンクが恋しくなりますが、冷たいものばかりでは身体が冷えてしまいます。シーンに応じてホットドリンクも適度にとり入れることが大切です。
インナービューティー料理研究家の筆者が、ホットでもアイスでも美味しく飲めて、女性に嬉しい栄養がぎゅっと詰まった「ノンカフェインのハーブティー」をご紹介します。沖縄県産など、国産ハーブティーも近年増えているので、この機会にぜひ探してみてください。
■夏こそ飲みたいハーブティー5選
(1)月桃茶
「月桃」はもともとは防虫・殺菌作用が高いとされている葉を防虫剤として活用したり、餅などの食材を包む際に利用されていました。最近は、月桃の葉と実を使った「月桃茶」としても人気を集めています。
クセのないすっきりとした味わいなので、仕事中や食事中にもピッタリのお茶です。月桃には抗酸化力が高い「ポリフェノール」が、赤ワインの数十倍以上も含まれているといわれています。
また、脂肪の分解をサポートする「リノール酸」や便秘対策に嬉しい「食物繊維」などが豊富に含まれています。夏の紫外線ケアにはもちろん、アンチエイジングやダイエットなどにもおすすめのハーブティーです。
(2)ローズヒップティー
ほどよい酸味とやさしい赤色が特徴のハーブティーです。ホットで飲むとほんのり甘みを感じ、アイスで飲むとすっきりとした味わいを楽しめます。
シミやソバカス対策に欠かせない「ビタミンC」や、ビタミンCの働きをサポートする「ビタミンP(ルチン)」、抗酸化力の高い「ビタミンE」などを豊富に含み、夏の強力な紫外線による肌ダメージの回復をサポートします。
不足しがちな「鉄分」や「カルシウム」も含んでいるため、貧血対策にもおすすめです。夏バテで食欲が落ちた際、栄養補給にもピッタリなハーブティーです。
(3)ハイビスカスティー
ローズヒップに比べると酸味がやや強く、気分が上がる鮮やかな赤色が特徴のハーブティーです。酸味のもとは疲労回復効果の高い「クエン酸」などです。
ローズヒップ同様、シミ対策やコラーゲン生成をサポートする「ビタミンC」が豊富なので、夏バテ気味や紫外線ダメージが気になるという時にピッタリなハーブティーといえます。
強い酸味が苦手な方は、ローズヒップティーの茶葉とブレンドして酸味を調整して冷やすとより飲みやすくなりますよ。疲労回復と紫外線ケアを同時に叶えたい時は、ブレンドがおすすめです。
(4)ルイボスティー
南アフリカが産地のルイボスティーは、「不老長寿のお茶」として昔から現地で親しまれているハーブティーです。
発酵・未発酵と2タイプがありますが、どちらも高い抗酸化力を含む「SOD(スーパーオキシドディスムターデ)酵素」が注目されています。ビタミンCをサポートする「ビタミンP」をはじめ、代謝をサポートする「マグネシウム」や腸活に欠かせない「食物繊維」、むくみ対策のために摂取したい「カリウム」など、女性に嬉しい栄養が豊富に含まれています。
SODをはじめとする栄養素のほとんどが煮出すことで栄養価が高まるといわれているので、より効果的にルイボスティーの栄養を摂りたい場合は煮出してホットティーで飲むか、煮出したものを冷やしてアイスティーで飲むことがおすすめです。
ただし、ビタミンCは加熱に弱いため、ビタミンCを効率的に摂りたい場合は水出しアイスティーがおすすめです。
(5)ブレンドハーブティー
ローズマリーは、「アンチエイジングビタミン」と呼ばれるほど高い抗酸化力で注目されている「ビタミンE」を豊富に含むハーブです。水に漬けておくだけでスッキリとしたアイスハーブティーが完成しますが、レモンやミントの葉を加えればより飲みやすくなります。
上記でご紹介したハーブティーにローズマリーを少量加えるなど、「ちょい足し」してブレンドハーブティーを楽しむこともおすすめです。
料理に使うイメージが強い「セージ」や「タイム」なども抗酸化力が高いハーブです。季節のフルーツと一緒に水出しアイスティーで楽しんだり、お好みのハーブティーにちょい足ししたりして楽しんでください。鮮やかな色合い、やリラックス効果が期待できる香りなど、ハーブティーならではの風味を存分に味わいながら、高い栄養価や抗酸化力を上手にとり入れましょう。
この夏は、お気に入りのハーブティーを探してみましょう。
(インナービューティー料理研究家 フードコーディネーター 國塩 亜矢子)
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