「さくらんぼ」は、薬膳的に見て40代女性におすすめしたい栄養がたっぷりと詰まっています。美容や健康のためにフルーツを毎日食べるという方も多いかもしれませんが、さくらんぼが出回ったら、ぜひとも摂り入れてほしい理由があります。
ずぼらだけど薬膳のプロである筆者が、さくらんぼの効能についてご紹介します。
■40代女性に「さくらんぼ」をすすめる理由3つ
(1)疲労ケアのためのエネルギー補給
仕事や家事、プライベートと、一日中忙しなく働いている40代女性。疲れが抜けない、疲労がたまって身体が思うように動かないと悩むこともあるのではないあるのではないでしょうか。
薬膳のベースの考えになっている中医学(中国伝統医学)では、疲労を感じる時は身体に必要な生命エネルギーである「気(き)」が足りなくなっている状態だと考えます。気は、食事の偏りや睡眠不足、ストレスによって減ってしまいますので、忙しい40代女性の毎日では気は減りやすいというのも頷けます。
そのエネルギーを補充するためには、気をおぎなう「補気(ほき)」作用のある食材を毎日コツコツと食べることが大切です。さくらんぼには気をおぎなう働きが期待できますので、エネルギーをおぎなう朝の時間帯に食べるようにしてください。
(2)胃腸ケア
さくらんぼは気をおぎなう働きにすぐれていると前述しましたが、気をおぎなう働きのなかでも「補中の働き」といってお腹を労わることにすぐれています。ですので、胃腸の調子を崩しやすい方、便秘や下痢を繰り返すといった方にとてもおすすめです。
特に、梅雨の季節は胃腸の調子を崩しやすいシーズンですので、フルーツを食べるならさくらんぼが良いでしょう。胃腸を労わることで免疫力アップ&美肌効果を狙うことができますので、内側から美容と健康を意識したい40代女性には嬉しいですよね。
(3)フルーツでは珍しく身体を温める
「冷えは万病のもと」と聞くように、身体が冷えるだけではなく生理痛や肩こり、頭痛、くすみ、クマ、気分のアップダウンなど、心身の他にも肌に悪影響を及ぼすこともあります。美容や健康のためにはフルーツを毎日食べる方も多くいらっしゃると思いますが、フルーツは身体を冷やす性質のものが多いのです。
しかし、さくらんぼは身体を温める性質がある貴重なフルーツです。暑くなると冷たいものを飲食する機会が増え、それによって生理痛や肩こり、頭痛を招きやすくなるため、身体を温めるフルーツを選びたいものです。
さくらんぼに、こんなに嬉しい効果が詰まっているなんておどろきですよね。筆者自身、冷えやすく疲れやすい体質なのでフルーツはそこまで食べていないのですが、さくらんぼは例外です。
身体を温めて胃腸を労わり、エネルギーを補給する効果が期待できるので、筆者のような体質の方にはぜひともおすすめしたいフルーツです。
スーパーなどでさくらんぼを見つけたら、ぜひカゴにいれてみてくださいね。
(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口 ゆうみ)
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