屋外と屋内の気温差が大きく、身体に負担がかかりやすい夏。紫外線によるダメージも大きく、身体も肌も調子が崩れやすい時期です。
そんな時期には、いつも以上に意識したいポイントがあります。
インナービューティー料理研究家の筆者が、「外出時」「食生活」「暮らし」のそれぞれのシーン別に“夏老けを加速させるNG行動”をご紹介します。
■外出時のNG行動
温度変化を気にしない
気温・室温の温度変化により身体のリズムが乱れると、夏バテや夏老けなどの不調につながる場合があります。
オフィスや外出先には羽織物を持参し、体温調整ができるようにしましょう。
水分不足
外出時は高い外気温のなか行動するため、室内にいる時よりも水分が失われやすいものです。忙しいと水分補給をつい忘れがちですが、マイボトルを持ち歩き、こまめに水分補給をしましょう。
水分不足の状態が続くと熱中症や夏バテを引き起こす場合があり、肌のうるおい不足やくすみ、新陳代謝の低下にもつながりますので注意しましょう。
アウターケアを怠る
帽子や日傘など、夏の強力な紫外線から身体を守るためのアイテムは積極的に活用したいものです。シチュエーションに応じて、長袖(薄手・冷感触感のものなど)の着用も有効です。
日焼け止めやUV効果のある乳液や下地を活用した紫外線対策も忘れずに行うようにしてください。
紫外線による「光老化」によってシミやソバカスができてしまうと、消すことはむずかしいです。紫外線は、肌の角質層の新陳代謝低下やくすみ肌の促進などの原因につながります。
■食生活のNG行動
緑黄色野菜や果物の不足
夏は、いつも以上に「抗酸化力」の高い食材をとり入れて身体の内側からケアすることも大切です。
細胞の老化を促進させる活性酸素の働きを抑えて肌のメラニン色素の沈着を防ぐ「ビタミンC」、血流を促進する「ビタミンE」は、身体や肌の機能向上をサポートしてくれます。
果物に含まれる適度な糖分は、夏バテ時の疲労回復効果を期待することができます。食欲がないからといって、具材の少ない冷たい麺類や菓子パンばかりを食べるのはやめましょう。
「たんぱく質」の不足
「たんぱく質」は重要なエネルギー源であり、新しい細胞を作る素材となる重要な栄養素です。新しい細胞の生成は、新陳代謝の促進にもつながります。ハリや弾力のある美肌作りのためにも欠かせません。
栄養豊富な夏野菜や赤身肉、ヘルシーな鶏肉、魚介類を合わせるなど、バランス良く食材を組み合わせるようにしましょう。
油脂類の不足
夏は体型を気にする方も少なくありませんが、カロリーを気にしすぎて油脂類を過度に摂らない食生活はNGです。
良質な油脂類は肌や髪、爪などのうるおいの元になるだけではなく、ホルモンの重要な原料にもなるといわれます。美肌のためにも、「良質な油脂類を適量とり入れる」ことが大切です。
アンチエイジングビタミンとも呼ばれる「ビタミンE」が豊富なオリーブオイルやごま油、ナッツ類、「DHA」や「EPA」が豊富な青魚などが特におすすめです。
■暮らしのNG行動
睡眠不足
夏の夜は寝苦しい日も多いと思いますが、「快適な寝具をそろえる」「室温を適度に保つ」など、寝室環境を整えることも夏老け対策となります。安眠をサポートするリラックス系のアロマをとり入れることもおすすめです。
質の良い睡眠は、美肌への近道です。
デジタルデトックスタイムがない
スマートフォンやタブレットなどは、今や暮らしに欠かせないアイテムです。便利なので頻繁に使ってしまいがちですが、たまには「デジタルデトックスタイム」を設けることも大切です。
下向きの姿勢は顔のたるみに、スマートフォンなどの長時間使用は目元まわりの疲れにつながります。特に、就寝前は脳や身体をリラックスさせて安眠導入をする工夫が大切です。
ついやってしまいがちな夏老けを加速させるNG行動をご紹介しました。ライフスタイルを見直して、健やかで美しい身体と美肌作りを目指しましょう。
(インナービューティー料理研究家 フードコーディネーター 國塩 亜矢子)
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【参考】
※ビタミンC – わかさ生活
※ビタミンE – わかさ生活
※カラダにいい良質な「油」を選ぼう! – ココカラファイン