夏バテ予防にも、ダイエットにもおすすめの旬食材「キュウリ」。みずみずしく、シャキッとした歯ごたえで、食欲が落ちてしまいがちな真夏でも食べやすいのが特徴です。特に夏は安価で入手しやすいのも魅力のひとつ。
冷蔵庫にストックして、さまざまな料理で毎日楽しみたい旬食材です。
インナービューティー料理研究家の筆者が、夏バテ予防やダイエットに取り入れてほしい「キュウリを使った簡単おしゃれレシピ」3選をご紹介します。
■キュウリのうれしい働きと成分
夏のクールダウンに「水分」
キュウリは95パーセント以上が水分なので、強い太陽の光でほてった体をクールダウンしてくれるため、夏バテ・熱中症対策におすすめです。
冷えが気になる方は、体を温める働きが期待されるショウガやニンニクなどの薬味類を合わせて食べれば安心です。
(例)ショウガ醤油和え、バーニャカウダソース和え
夏のむくみ対策に「カリウム」
キュウリは、体内の余分な塩分の排出や利尿作用をサポートするカリウムを豊富に含んでいます。
夏は、厳しい暑さで汗で水分と塩分が排出されます。そのため、塩分が含まれる清涼飲料水をつい飲みすぎたり、冷やしたビールによく合う塩分高めのおつまみを食べる機会が増えたりと、体内の水分と塩分のバランスが乱れやすいもの。そうすると「夏むくみ」が起こりやすくなります。
「夏むくみ」に悩む人は、塩分と水分のバランスを調整してくれるカリウムが豊富な食材を、積極的に取り入れてみましょう。
強い骨作りに「ビタミンK」
キュウリは、体が吸収したカルシウムを骨に取り込むのをサポートする働きがあるビタミンKも、豊富に含んでいます。
カルシウムが豊富な小魚や、カルシウムの吸収をサポートするビタミンDが豊富なキノコ類などと組み合わせて、献立を考えるとより効果的です。
■キュウリを使ったお手軽レシピ3つ
(1)骨の健康に「カルパッチョ」
ピーラーでスライスしたキュウリとお好みのお刺身を器に並べ、オリーブオイル・レモン汁・塩少々をまぶせば完成です。
鮮やかなトマトを加えれば、彩りよく華やかに。不足しがちなカルシウムを、豊富なビタミン・ミネラルと一緒にさっぱりと補給したいときに◎のレシピです。
(2)美肌作りに「キュウリとフルーツのデザートサラダ」
スライスしたキュウリに、食べやすい大きさに切ったキウイを加え、オリーブオイル・お好みのビネガー・塩少々で和えれば完成です。
ビネガーは、リンゴ酢などフルーティーなものがよく合います。真夏にぴったりのさっぱりとした味わいのお酢は、疲労回復にも◎。
また、フルーツに豊富なビタミンCは、紫外線ケアにぴったり。涼やかで華やかなひと皿です。キウイの代わりに、桃やマンゴー(ドライでもOK)を使ってもおいしいですよ。
(3)夏バテ予防に「キュウリの冷製スープ」
冷やした出汁にキュウリをすり下ろして加え、ほんの少しの塩で味を整えれば完成です。だしの旨味で、減塩でも満足のいく味わいに。忙しい日もこれなら簡単です。
出汁は2~3日冷蔵保存可能なので、多めに作ってストックしておくと便利ですよ。長芋のすりおろしやトマトのすりおろしを加えても、おいしいのでおすすめです。
身近な食材キュウリ。様々な料理で味わい尽くしながら、夏バテ予防や美肌作りを叶えましょう。
(インナービューティー料理研究家 フードコーディネーター 國塩 亜矢子)
【関連記事】
・食事内容を変えて代謝UP!?ダイエット成功につながる食事法
・ダイエット中もOKなアイスって?太りにくいアイスの選び方
・スタイル抜群な「奇跡の70歳」が実践!痩せるおかずのルール
・間食で暴食予防?不足しがちな栄養を補う間食におすすめ食材
【参考】
※吉田企世子・松田早苗/監修(2016年)『あたらしい栄養学』高橋書店
※上西一弘/著(2016年)『栄養素の通になる』女子栄養大学出版部
※板木利隆/監修(2008年)『からだにおいしい 野菜の便利帳』高橋書店
※吉田企世子/監修(2016年)『旬の野菜の栄養辞典』エクスナレッジ
※蒲池桂子/監修(2010年)『美肌美人栄養学』エクスナレッジ
※三輪正幸/監修(2012年)『からだにおいしい フルーツの便利帳』高橋書店
※伊達友美/著(2010年)『食べる美女肌セラピー』エクスナレッジ
※田中敬一・原田都夫・間苧谷徹/著(2016年)『科学的データでわかる 果物の新常識:ガン・心臓病・脳卒中・認知症を寄せつけない 知られざる果物の機能性』誠文堂新光社