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夏のむくみと疲れのケアに!薬膳的とうもろこしの魅力3つ

国際薬膳調理師
倉口ゆうみ

夏が旬のとうもろこし。この時期はスーパーで見かけることも多いですよね。実はとうもろこしに、「むくみケアや免疫を高める働きが期待できる」ことはご存知でしたか?

夏のむくみと疲れのケアに!薬膳的とうもろこしの魅力3つ

国際薬膳調理師の筆者が、薬膳の観点から見て、この季節にとうもろこしを食べた方がいい理由をご紹介します。

■とうもろこしに期待できる働き3つ

⑴むくみケア

むくみは、不調のご相談の中でもとても多いお悩みです。むくみの主な原因は、余分な水分が体内に溜まっていること。その余分な水分を外に出す働きが、とうもろこしには期待できます。

慢性的なむくみ、体の重だるさなどで悩んでいる方は、とうもろこしを積極的にいただきましょう。

高い利尿作用が期待できるとうもろこしですが、とうもろこしの髭である「南蛮毛(なんばんげ)」は、とうもろこしの実よりも高い利尿作用があることで、薬膳の世界では有名です。ぜひ髭の部分も捨てずにいただきましょう。

とうもろこしの髭を食べる時は、フライパンで乾煎りすると、美味しくいただけますよ。

⑵胃の働きをすこやかに

「梅雨から夏にかけて、胃の調子を崩しやすい」という方も多いのではないでしょうか。そんな胃腸の調子を崩しやすい方にも、とうもろこしはオススメです。

なぜなら、とうもろこしは、胃腸系システムである「脾」の働きを高める働きにすぐれているからです。

もし、口の周りに吹き出物ができたり、便秘や下痢を繰り返したりしているならば、胃腸の働きが低下している可能性が高いです。そんな方は、とうもろこしを使ったメニューを一品、食事に加えてみてください。

脾の働きを高めることは免疫力アップにもつながりますよ。

⑶疲労回復&免疫力アップを期待できる

夏は楽しい反面、疲れやすかったりだるさを感じたりする方も多いのではないでしょうか。薬膳の世界ではその理由を、汗をかくとエネルギー源である気(き)も一緒に減ってしまうからだと考えています。

この「気」は、元気ややる気を出す働きがあり、言わば車のガソリンのようなもの。ガソリンがなくなると車が走らないように、私たちの体も気が減ると、やる気や元気がでません。ですから、汗をたくさんかく夏は、気が減ってしまい疲れがでやすくなってしまうのです。

とうもろこしには、そのエネルギーである気を補う作用が期待できますから、夏に疲れやすい方の味方にもなってくれます。

■むくみをサポートするオススメの組み合わせ

薬膳で大切なことは、食材と食材の組み合わせです。食材1つ1つに効能があり、改善したい悩みによって食材の組み合わせを変えていきます。今回は、むくみケアにおすすめのとうもろこしを使った料理をご紹介します。

(1)とうもろこしとレタスのチャーハン(とうもろこし+レタス+生姜+お米)

レタスにも利尿作用が期待できます。利尿作用があるレタスととうもろこしを組み合わせることで、より利尿作用が高まります。

しかし、余分な水を外に押し出す気が減っていると余分な水分は出ていきません。そこで、気を補うお米をメインに使ってチャーハンにしました。

また、胃腸が冷えると、余分な水分を押し出す力が低下してしまうので、お腹を温める生姜をプラスしています。

(2)春雨スープ(わかめ+春雨+生姜+みょうが+とうもろこし)

スープの定番でもある“春雨スープ”。実は、春雨、わかめ、とうもろこしの組み合わせは、むくみ改善を叶えるためにとてもいい組み合わせなんです。

ただし、この3つの食材は冷える性質ですので、生姜やみょうがの温め食材をプラスして、バランスをとりましょう。

むくみを感じた時は、ぜひこの春雨スープを食卓に添えてください。

ホールコーンもいいですが、生のとうもろこしはこの季節しか味わえません。天然の甘さを感じられるので、おやつの時間にもいいですね。ぜひ夏は積極的にとうもろこしをいただきましょう。

(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口 ゆうみ)

 

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