暑くなってくると、アイスが食べたくなりますよね。一方で、「アイスを食べたいけれど、太りたくない」という人も多いのではないでしょうか?
管理栄養士の筆者が、太りにくいアイス選びと食べ方のコツをご紹介します。
■ダイエット中はどんなアイスを選べば良い?
アイスは牛乳の乳成分量によって、以下の4種類に分類されています。アイスのパッケージにも表記されているので確認してみてください。
(1)アイスクリーム
乳固形分15.0%以上で乳脂肪分8.0%以上のもののことを「アイスクリーム」と呼びます。乳固形分と脂肪分が最も多く含まれています。
乳固形分とは「乳製品から水分を除いた成分」のことで、乳脂肪分とは「乳固形分に含まれる脂肪」のことをいいます。
(2)アイスミルク
乳固形分10.0%以上で乳脂肪分3.0%以上のもののことを「アイスミルク」と呼びます。
アイスクリームより乳固形分と脂肪分は少ないタイプですが、植物油脂が使われることがあります。
(3)ラクトアイス
乳固形分3.0%以上のもののことを「ラクトアイス」と呼びます。アイスミルクと同じく、植物油脂が使われることがあります。
(4)氷菓
上記以外のもの(乳固形分3.0%未満など)を「氷菓」と呼びます。乳固形分と脂肪分がほぼ無い状態のかき氷やアイスキャンディーが該当します。
■太りにくいアイスの選び方
なるべく氷菓を選ぶ
ダイエット中の人は、カロリーと脂質が低い氷菓を選ぶと良いでしょう。
「がっつりアイスが食べたい!」という場合は、なるべく原材料がシンプルなアイスを選ぶことがおすすめです。例えば「練乳入り」などのアイスはNGです。糖質や脂質量が上がってしまいます。
小さいものを選ぶ
アイスは口当たりが良いため、手元にある分の全てを食べてしまいやすいものです。「アイスを食べた」という満足感も大切なので、小さいパッケージのものを1つ食べきると良いでしょう。
スプーンで食べるタイプを選ぶ
アイスのコーンの主原料は小麦粉です。カロリーや糖質もあるため、なるべくスプーンで食べるカップタイプのものを選びましょう。
■太りにくいアイスの食べ方
アイスを食べた後に温かい飲み物を飲む
アイスは冷たいため、胃や腸などの内臓を冷やします。胃や腸が冷えて働きが低下すると消化機能が落ちるため、便秘や代謝の低下、血流が悪くなるなどの原因につながります。その結果、痩せにくい身体になってしまう場合があります。
ですから、アイスを食べた後に温かいお茶やハーブティーを飲むようにしましょう。
ゆっくり食べる
アイスはあまり噛まなくても飲み込めるので、つい早食いになりがちです。アイスに限った話ではありませんが、早食いをすると血糖値が急激に上がり太りやすくなってしまうため、ゆっくり味わって食べることが大切です。
ひと口の量を減らすと、ゆっくりと食べられますよ。
アイスなどの甘いものを食べると、ストレス発散にもなりますよね。選び方や食べ方を工夫して、美味しく楽しくアイスを召し上がってください。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
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