ライフスタイルの変化や国際交流の広がりでヴィーガンやベジタリアンの人でも楽しめる食というのが、最近の食のテーマにもなってきましたね。
ヴィーガンやベジタリアンなどの言葉は聞いたことがあるけれど、その違いや「食べることができる食材・できない食材」を知らない人も多いのではないでしょうか。
ベジ活アドバイザーの筆者が、ヴィーガンとベジタリアンの違いをはじめ、間違いやすいヴィーガン食材をまとめました。
■ヴィーガンとベジタリアンの違いとは?
ヴィーガンは「完全菜食主義者」であり、ベジタリアンは「菜食主義の総称(菜食主義者)」です。両者は決してイコールではないというのが、最近の考えです。
ヴィーガンは肉や魚、卵、乳製品などの動物性食品を食べないことでも知られていますよね。一方、ベジタリアンは、「ラクト・ベジタリアン(野菜・穀物などの植物性食品に加えて乳製品を食べる)」や「ラクト・オボ・ベジタリアン(野菜や穀物などの植物性食品に加えて乳製品、卵を食べる)」など、食べるものや主義によっていくつかに枝分かれをしていることから、その総称を呼ぶことが多いです。
最近では体調や体重管理の1つとして、週末だけのゆるベジなど、必要な時に自分でベジタリアン食をカスタマイズする人も多くなりました。良い・悪いとジャッジするのではなく、食べ方の1つとして尊重してあげましょう。
■間違えやすいヴィーガン食材
間違えやすいヴィーガン食材の1つに「ハチミツ」が挙げられます。
ダイエット中の人やヘルシー志向の人に好まれるハチミツですが、実はヴィーガンの食材としてはNGとされています。ハチミツは動物性食品に分類されることが理由となりますが、これには諸説あり、動物保護の観点を理由にする人もいます。
逆に、サトウカエデの木の樹液からつくられるメープルシロップはヴィーガン食材としてはOKです。
「出汁」も要注意
その他、間違えやすい食材として和食に欠かせない「出汁」があります。出汁をとった食材が昆布なら植物性食品なのでOKですが、「かつお出汁」や「煮干しを使った出汁」などは動物性食品に分類されるので基本的にはNGと考えましょう。
デザートでよく使われる「ゼラチン」も動物性食品になるのでNGです。海藻が原材料となる寒天やアガーで代用しましょう。
■増えてきている「プラントベース」
「プラントベース」とは、動物性食品を使わず植物由来の原材料で作った食べ物や飲み物などをとり入れる方法のことです。状況や体調に応じて気軽に楽しめる新しい食事法として注目されています。
大豆ミートなどの植物由来の原材料で作ったプラントベース食材も、昔に比べるとかなり身近になってきました。何を食べるか選択枠が増えるのは嬉しいですね。
ヴィーガンとベジタリアンの違いや、間違えやすいヴィーガン食材をご紹介しました。多様性が求められる時代、毎日の生活のなかで知識を役立てていただければと思います。
(ベジ活アドバイザー 生井 理恵)
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