砂糖に比べて栄養価が高い甘味料の「はちみつ」。最近は、スーパーなどでもさまざまな種類のはちみつが売られています。
管理栄養士の筆者が、美容や健康に高い効果が期待できるはちみつの選び方をご紹介します。
■寒い季節は、はちみつの活用がおすすめ
はちみつには、ナイアシンなどの「ビタミン」や亜鉛などの「ミネラル類」も豊富なので、美肌効果が期待できます。日頃、なかなかビタミンやミネラルを補給できていないと感じる人は、砂糖のかわりにはちみつを使ってみましょう。
また、はちみつは抗菌力をもつため、免疫力アップも期待できます。特に、秋や冬は体調を崩しやすい季節なので、寒くなる時期にはちみつをとり入れることがすすめられます。
その他、腸内の善玉菌を増やす働きがある「オリゴ糖」や「グルコン酸」も豊富なので、腸活にもおすすめですよ。
■“純粋”はちみつの選び方、ポイント3つ
美容や健康におすすめのはちみつは「純粋はちみつ」と呼ばれる、はちみつに砂糖などを添加していないタイプのものです。余計な糖分をとらずにすみますし、はちみつそのものの栄養素をとり入れることができます。
純粋はちみつの選び方をご紹介します。
(1)原材料をチェック
純粋なはちみつの場合、原材料は「はちみつ」のみです。
はちみつが採れた花の種類や原産国が記載されていることもありますが、「砂糖」や「果糖ブドウ糖液糖」「水あめ」などが記載されていると純粋はちみつとはいえないため、注意してください。
また、純粋はちみつといっても、大量生産やコストカットのために高温で加熱処理されていることがあります。はちみつは高温で加熱すると栄養価が下がるため、純正はちみつのなかでも高い温度で処理されていないタイプのものがおすすめです。
高温で処理していないことをパッケージやホームページで謳っている場合もあるので、購入する時にチェックしてみてくださいね。
(2)濁り
さらさらで透明度の高いはちみつは、「加熱処理」や「ろ過」などの加工をされていることが多いです。反対に、純粋なはちみつで加熱処理されていないものは、花粉なども含まれるため濁っていることが多いです。
(3)結晶化しやすいかどうか
はちみつを使う時に、白く固まっていることがありますよね。純粋なはちみつは、冬などに温度が低くなると、白く結晶のようになることがあります。
人工的に砂糖や水あめなどを加えているものは結晶化しにくいため、結晶化が出ていたら、純粋はちみつを選ぶ時の目安になります。
結晶化や濁りについては、花の種類などによって一概に判断できない部分もあります(アカシアはちみつは結晶化しにくい等)。ですが、純粋はちみつを選ぶ時の一つの目安にしてみてください。
寒い時期は、ホットミルクにはちみつを加えて温まるのも良いですね。栄養価の高いはちみつを選んで、肌や身体も健やかに過ごしたいですね。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
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【参考】
※はちみつ – わかさ生活
※はちみつが白く固形状になるものとならないものがあるのはなぜですか。また、白くなったものを元に戻すことはできますか。 – 農林水産省
※はちみつの甘さと栄養成分 – 山田養蜂場のみつばち健康科学研究所