発酵食品の代表選手といえばヨーグルトです。腸内環境のため、毎日ヨーグルトを欠かさない方も多いのではないでしょうか。ヨーグルトは、さまざまな種類がありますが、どのような基準でヨーグルトを選んでいますか?
寒くなるこれからの季節、免疫力UPを目指すなら、“ビフィズス菌”入りのヨーグルトがおすすめです!
美容と健康に役立つ食スタイルを提案して16年の美養フードクリエイターである筆者が、免疫力UPのためのヨーグルトの選び方と食べ方をご紹介します。
■乳酸菌とビフィズス菌って何が違うの?
棲む場所が違います
ビフィズス菌は乳酸菌の仲間と思われがちですが、まったく別の微生物です。
一番の大きな違いは、乳酸菌は空気のあるところでも生きていくことができること。それに対してビフィズス菌は、空気のあるところでは生きていくことができず、動物の腸内にだけにいる微生物です。
作り出すものが違います
乳酸菌は、その名のとおり乳酸をつくります。腸内で産生された乳酸は、腸内のphを保って、善玉菌が棲みやすい環境をつくります。
一方、ビフィズス菌は、乳酸のほかに酢酸や酪酸などの短鎖脂肪酸をつくります。この短鎖脂肪酸は、主に大腸のエネルギー源となりますが、腸内での免疫にかかわる抗体の産生を促す働きがあります。
そのため、腸内環境を整えて免疫力アップを目指すなら、ビフィズス菌入りのヨーグルトが必須です。
■効果的な食べ合わせは?
ビフィズス菌は、腸内に届いたエサとなるものを発酵分解して、短鎖脂肪酸を作りだします。ですから、効果的に免疫力アップしたいのであれば、ビフィズス菌のエサとなる水溶性食物繊維を一緒に摂ることがポイントです。
水溶性食物繊維は、一見して繊維と分かるスジっぽい不溶性食物繊維と違い、トロトロねばねばとした食物繊維です。柑橘系フルーツやリンゴに多く含まれるペクチン、ごぼうやチコリに含まれるイヌリンが、ビフィズス菌のエサとなります。
フルーツヨーグルトにしたり、ヨーグルトをドレッシングに使ったりして、水溶性食物繊維とビフィズス菌ヨーグルトを一緒に食べましょう!
同じように見えるヨーグルトでも、乳酸菌だけのものとビフィズス菌入りのものでは、効果が違います。寒くなるこれからの季節は、ビフィズス菌入りヨーグルトを食べて強い身体を作りたいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ)
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【参考】
※免疫システムと腸内細菌叢 – メタジェン