毎年、必ずといってよいほど流行するインフルエンザ。気温が低く、外気が乾燥しているこれからの季節は、ウィルスが活性化する季節なのだそうです。さらに、私たちの喉や鼻の粘膜も乾燥しやすく、ウィルスに侵入されやすい状態になっています。そこで「柿」がおすすめ! 柿には風邪予防に効くビタミンやカルテノイド、そして抗ウィルス作用のある成分までも含まれているんです。
■「柿」のスゴイところ3つ
●ビタミンCがスゴイ!
柿は、粘膜を健康な状態に保ち、抗酸化作用があって免疫力を高めるサポートになる、ビタミンCが豊富なフルーツです。柿半分(100g)で、1日の推奨量の70%を摂ることができます。
●カロテノイドがスゴイ!
強い抗酸化力と粘膜の健康に関わるβ-カロテンも豊富な柿ですが、注目すべきは「β-クリプトサンチン」と呼ばれるカロテノイドです。これは、柿の皮により多く含まれる成分で、免疫力を高める働きがあり、その効果はβ-カロテンの5倍とも言われています。
●抗ウィルス作用がスゴイ!
柿の渋み成分「タンニン」には、インフルエンザウィルスのほか、ノロウィルス、ロタウィルス、ヘルペスウィルスなど12種類のウィルスに対し、ウィルスを不活化する働きがあることがわかっています。タンニン、β-クリプトキサンチンは、皮により多く含まれていますから、柿はよく洗って皮ごと食べましょう!
■皮ごと美味しく!丸ごと柿レシピ
(1)身体ぽかぽかスムージー
柿を皮ごとスムージーにし、シナモンとジンジャーパウダーを入れて出来上がり! シナモンやジンジャーパウダーには、血流をスムーズにして身体を温める働きがあるので、冷え対策にも◎。
(2)カロテンたっぷり!皮ごと干し柿
柿を皮ごと薄くスライスして天日干しに。干すことでビタミンCは減ってしまいますが、β-カロテンなどのカロテノイドは、水分が抜けることで濃縮され、少量でも多くのカロテノイドを摂ることができます。
今が旬の柿。おいしく食べて、お肌も身体も健康を保ちたいですね!
(美養フードクリエイター 岩田麻奈未)
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【参考】
※なぜ、風邪やインフルエンザにかかるの? – いきいき健康研究所
※カキ果皮からβ-クリプトキサンチン含有物の抽出と食品への応用 – 東洋食品工業短期大学
※柿渋の強力な抗ウィルス作用を証明 – 広島大学
※干し柿の栄養価 – 柿の王国
※成分情報 ビタミンC – わかさの秘密
※成分情報 β-カロテン – わかさの秘密
※成分情報 β-クリプトキサンチン – わかさの秘密