「SNSでメイクのHOW TO動画を見て勉強にしているのに、なぜかうまくメイクができない」といった経験はありませんか? 自分は不器用なのかもと諦めないでくださいね。思うようにうまくメイクができない場合、スキルの問題だけではなく、いくつかの原因が考えられます。
メイクアップアドバイザーの筆者が、メイクがうまくできない原因をご紹介します。
■メイクがうまくできない原因5つ
(1)メイクをする場所が暗い・照明が合わない
メイクをする場所の明るさが足りないと、ファンデーションが厚塗りになりやすくなります。ムラになっている箇所も発見しづらいので、ベースメイクがキレイに仕上がりません。また、アイシャドウやチークなどのカラーの発色もわかりにくいため、つい付けすぎて派手な仕上がりになりがちです。
光の「色」も大切です。明るさが十分でも、温かみの強い暖色系の明かりでは、カラーの色味を正確に把握できないので、仕上がりにまとまりがなかったり、イメージした通りのメイクに仕上がりにくくなります。
メイクをする場所は十分に光量を確保し、自然光か白色の照明のもとでメイクしてみてください。
(2)鏡が小さい
小さな鏡でメイクをすると、顔全体を見ることができないので、左右の眉のバランスがおかしくなりがちです。また、アイメイクやリップメイクなどのパーツメイクがどれも濃くなりやすく、全体のバランスがとりにくくなります。
鏡の大きさはデコルテから顔全体まで映ることが好ましいですが、最低でも顔全体が映る大きさの鏡を使うようにしましょう。そして、メイクをしながら何度か引きで見て、全体のバランスを見るクセをつけると、バランスの良いメイクが自然と身についてきます。
(3)付属のブラシやチップしか使っていない
コスメに付属でついているアイシャドウチップやブラシだけでメイクをしている方は、意外と多いのではないでしょうか。
付属のチップやブラシは持ち手が短いため圧が強くなりやすく、チップ先のコントロールもむずかしいものです。そのため、きれいなグラデーションをつくったり、狭い部分にポイントでカラーをのせたりするような繊細なメイクには不向きです。チークも同様に、ふんわりとしたチークに仕上げにくいので、濃く付きすぎてしまいます。
費用はかかりますが、アイシャドウブラシやチークブラシなどのカラーメイク用のブラシだけでもそろえると、メイクの仕上がりが一段とアップするのでおすすめです。最近は低価格でもそれなりに質の良いブラシが販売されているので、この機会に購入してみてはいかがでしょうか。
(4)パフやブラシを長期間洗っていない
パフやブラシを長時間洗っていないと、コスメとファンデーションの油分や皮脂が混ざり固まっていきます。この状態では粉含みも悪くなり、どんなにメイクスキルがあったとしてもきれいな仕上がりにはなりません。
また、この状態のパフやブラシを使っていると、雑菌が繁殖して肌トラブルを招く原因につながるので、美肌のためにも、パフやブラシは定期的に洗って清潔に保ちましょう。
(5)何年も同じコスメを使っている
コスメは開封した瞬間から、酸化が始まっています。何年も使用しているとカラーの発色が悪くなったり、メイクのりが悪くなっていきます。この状態では、きれいなメイクに仕上げることはむずかしいといえます。
コスメにはアイテムごとに使用期限があります。アイテムにより異なりますが、ファンデーションは6ヶ月ほど、アイシャドウは1年ほどで使い切ることをおすすめします。外資系のブランドであれば、大体のものがパッケージに使用期間が明記されているので、チェックしてみましょう。
まずは、ご自身が持っているコスメを、いつ頃から使っているか確認してみてくださいね。
うまくメイクができない原因をご紹介しましたが、いくつあてはまりましたか? キレイなメイクをするにはスキルアップも必要ですが、その前にメイクツールや環境を整えることが大切です。できることからでいいので、チャレンジしてみてください。
(美容ライター/美容ブロガー/メイクアップアドバイザー/DNA栄養学ジュニアアドバイザー/GEN INE認定講師 伊早坂 美祐)
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