40代以降の女性の多くが悩むのが、髪の「根元のボリューム」です。年齢とともに髪にハリが出にくく、また細くなりやすいため、ボリュームも失われていきます。
美容師の筆者が、ふんわりヘアに導く髪の乾かし方をアドバイスいたします。
■「つむじ」を理解して、髪のボリューム感を出す
髪はつむじを中心に生えています。大半の方のつむじは1つですが、2つや3つある方もいます。
つむじは、時計回り(右巻き)と反時計回り(左巻き)に分かれます。世界的にみると圧倒的に時計回りの方が多いのですが、日本人は、半々くらいの割合といわれています。
「カットした次の日に自分でブローしたら、片方だけはねてしまう」という経験はないでしょうか? これは、つむじの影響を受けている場合が多いです。右巻きの方は右側がはねやすく、左巻きの方は左側がはねやすくなります。またそのために、パーマをかけた時は、はねやすい方の方がパーマがとれるのも早くなります。
ドライヤーの風のあて方が重要
右巻きでも左巻きでも、つむじがひとつの場合は髪が放射線状に生えている方が多く、基本的に髪は毛流れ通りにおさまろうとします。そのため、生えている方向に沿ってドライヤーの風をあてて乾かすと、一番ボリュームダウンしたおさまり方になるのです。
つまり、その逆に、髪の生え方に逆らうようにしてドライヤーの風をあてて乾かせば、ボリュームアップした仕上がりになるということですね。
■髪をふんわりボリュームアップさせる乾かし方
乾かし方は簡単です。放射線状に下からドライヤーをあて、根元が立ち上がるように、髪を上に軽く持ち上げながら乾かします。
ポイント1:根元をしっかりぬらす
髪のボリュームは、やはり根元の立ち上がりで決まります。髪は乾いている状態だとセットがしづらいので、髪をセットする時は、必ず根元をぬらしましょう。特に根元は、どのように乾かすかでボリュームが決まってくるため、しっかりとぬらした状態で始めてください。
髪を全てぬらすのが面倒だと思う方は、100均で販売されている携帯用のスプレーボトルに水を入れて、シュッシュッとスプレーして根元だけをぬらすとラクですよ。
ポイント2:毛流れに逆らって乾かす
トップの髪は前に生えているので、後ろに持ち上げるようにして乾かすとボリュームが出ます。
必ず根元がしっかりとぬれている状態にしてから、毛流れに逆らって乾かすことがポイントです。
乾かし方でこんなに違いが出ます
こちらの写真の向かって右側が、髪の生え方に沿って上からドライヤーをあてて乾かした状態です。髪がぺたんとなって下に下がっています。
左側は、生え方に逆らって下からドライヤーをあてて乾かした状態です。根元がふんわり立ち上がっているのがわかるでしょうか。かなりボリュームに差がありますよね。
■ふんわりキープのためにセット剤を
ふんわり根元をキープするために、セット剤を使いましょう。油分が多く含まれているセット剤はさけてください。時間がたってくると頭皮からも油分が出てくるため、余計にペタッとした状態になりやすくなります。
全てのセット剤において、つけすぎに注意してください。セット剤をつけすぎると髪に重さが出て、ボリュームダウンしてしまいます。
おすすめのヘアセット剤
パウダーシェイク/ステージワークス
根元がペタッとなりやすい方におすすめのワックススプレーです。こちらのセット剤をつけてから髪を乾かすことで、フワッとした状態が持続します。
(150ml 税込価格1,650円)
トリエ スプレー 10/ルベル
乾かし終わった後に使用するフィニッシングスプレーです。根元を立ち上げて乾かした後に、生え方に逆らうようにこちらをスプレーすると、根元の立ち上げがキープしやすくなります。
スプレーでフワッとした柔らかい質感をキープする場合、スーパーハードタイプのものだと固くなりすぎますが、こちらのスプレーはほどよいキープ力です。
(170g 税込価格1,760円)
乾かし方のちょっとしたコツで、髪のボリュームが変わります。簡単な方法なので、ぜひ明日から試してみてください。
(美容師/ヘアメイク/セミナー講師 Mayu)
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