2015年12月05日
インフル予防にもニキビにも使える「エキナセアチンキ」レシピ
冬になるとインフルエンザ予防のためにワクチンを接種する人が多いですよね。でも、実はその年に流行する型とワクチンが合致しなければ完全な予防にはならないとも言われています。昨今は新型ウイルスの出現によりあっという間に感染してしまったというケースもあります。そこで今日は、ハーバルセラピストである筆者が、免疫力を高めるエキナセアチンキのレシピと活用法をご紹介します。
■「エキナセア」ってどんなハーブ?
エキナセアは北米の先住民が大切にしたハーブで、伝染病や毒蛇に咬まれたときなどに用いていました。1992年にドイツで科学的研究が進み、今では「免疫力を高めるハーブ」として広く知られています。風邪だけでなく、インフルエンザやカンジダ、尿道炎などの対策として積極的に用いられています。
■「エキナセアチンキ」のレシピ
ウォッカやホワイトリカーなどの無臭蒸溜アルコール液に浸し、成分を抽出したものをチンキと呼びます。アルコールを使うことで、体内への成分の吸収が早まり、約1年間長期保存できるなどの利点があります。また、同じチンキを目的に応じて、内用・外用の両方に使うこともできます。
材料
・エキナセア 4g
・ウォッカ(40度)100ml
作り方
1. ガラス製のビンにエキナセア4gを入れ、エキナセアが完全に浸る量のアルコール100mlを注ぎます。
2. ビンのフタをしっかり締めて、日付ラベルを貼ります。
3. 1日に1回、ビンを振って中身を混ぜながら、2週間漬け込みます。
4. その後、茶こしまたはガーゼ越しに保存容器に入れ、冷暗所で保存します。保存期間は1年間です。
効能や目的に応じてローズヒップやカモミール、ヒースなど、他のハーブでも応用できますよ!
■美容にも使える!チンキの活用法
インフルエンザや風邪予防に、チンキ1〜3mlをカップ1/2杯程度のお湯に薄めて飲みます。味に抵抗がある人は紅茶やお茶、ジュースなどに混ぜて飲んでもOKです。水に薄めてうがい薬としても活用できますし、ケガや火傷などの傷口の消毒に外用薬として用いると、細菌の感染症を防ぎます。殺菌効果があるので、ニキビや吹き出物にも活用できます。
※子どもや高齢者のほか、アルコールを避けなければならない人には、熱湯でアルコール分を揮発させてから使用してください。
アルコールとエキナセアハーブがあれば簡単に作れるので、冬場は多めに作っておくことをおすすめします。美容目的のチンキは、手づくり化粧水やローションパックなどに応用できるので、いろいろ楽しめますよ。
(リンパ・ハーバリスト/ビューティーヘルスライター 町山町子)
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【参考】
※特定非営利活動法人『日本メディカルハーブ協会認定 メディカルハーブ検定テキスト 公式テキスト』