いよいよ年末、仕事の追い込みで身体がぐったり。付き合いの飲み会続きで内蔵もお疲れ気味。長時間同じ体勢で仕事をしている人は、身体の「腎」がとくに衰えやすく、腰痛になりがちです。新年を迎えるというのに身体も心も内蔵もボロボロ……。新年早々老けた顔で家族や親戚にご挨拶、なんていやですよね。そこで今日は、老化・加齢を防止する食材を3つご紹介します。
■腎(腎臓)のパワーが弱まるとどうなる?
老化は中医学でいうと「腎(じん)=腎臓」との関わりが深いとされています。腎は人間の成長や発育、老化をつかさどり、全身のエネルギーをためておく臓器。ここが弱ると白髪が増え、耳が遠くなり、足腰が曲がって弱くなる、歯がもろくなる、もの忘れが激しい……など、老化が一気に進行すると考えられています。膀胱炎、頻尿といったトラブルも腎の問題。不妊症も、男女ともに腎のパワーが足りないことと関わると考えられています。老化の元である「冷え」を解消して、腎をパワーアップさせることができれば、元気に若々しい美ボディが取り戻せますよ。
■老化・加齢を防止する食材3つ
若返りの番長!「黒豆」
おせちの黒豆は腎臓の形に似ていることから、古来より「腎を養うのによい」とされてきた食材。利尿作用、造血作用もある健康食です。イソフラボンも多く若返りにもいいですが、便秘になりやすいので食べ過ぎに要注意です。黒豆はそのまま食べても良いですが、おせち料理の甘い黒豆には砂糖を使わずはちみつを使いましょう! くすみやクマにも効果を感じられるはずです。
食べてボケ防止!「クルミ」
クルミは栄養価が高く、強壮、体力増強、貧血に効果があるといわれています。肺と腎の経路と関係しているため、呼吸器を強くし、便秘の改善にも◎。冷え症の人にもおすすめですが、食べ過ぎると吹き出物やニキビなどが過剰に出てしまうこともあります。毎日1、2個食べるのが理想です。
冷え性にアタック!「シナモン」
シナモンは、漢方では桂皮(ケイヒ)といい身体を温めてくれる効果があります。こちらも腎を強化してくれる食材です。滋養強壮や手足の冷えや痛み、腰やひざの痛みを改善し、食欲も高めてくれます。
シナモンの食べ方
シナモンパウダーだと、ケーキやフレンチトースト、紅茶などにふりかけて食事のスパイスとして活用できます。ホットワインやシナモン紅茶、ミルクティーなどのドリンクを飲むときは、かき混ぜ用のスティックシナモンを使うと香りも楽しめておすすめですよ!
いかがでしたでしょうか。「最近ちょっと老化が気になる」、という人はこの3つの食材で腎を強化しましょう! いつまでも老化に負けない、健康で美しいボディを維持してくださいね。
(リンパ・ハーバリスト/ビューティーヘルスライター 町山町子)
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【取材協力・参考】
※村上百代著(2015)『二十四節気に合わせ心と体を美しく整える 医者にも薬にも頼らない和の暮らし』(ダイヤモンド社)