春は、「新〇〇」と名前のつく野菜が美味しい季節ですね。春の摂れたての野菜は、繊維が柔らかく食べやすく、甘みが強いのが特徴です。
美容と健康に役立つ食スタイルを提案して17年の美養フードクリエイターである筆者が、美味しい春野菜の中から、腸活のために毎日食べたい野菜を3つご紹介します。
■腸活に役立つ美味しい春野菜 3つ
(1)新玉ねぎ
玉ねぎには、善玉菌のエサとなる水溶性食物繊維、便のカサを増してスムーズな排出を促す不溶性食物繊維がバランスよく含まれています。
東洋医学では玉ねぎは気の流れをよくする食材に分類されています。気の流れが整うことで、身体の巡りが良くなりお通じも良くなります。ストレスを感じると便秘になりやすい方におすすめの野菜です。
また、新たまねぎは、辛みや苦味が少ないため生のまま食べられるとい特徴があります。玉ねぎの刺激臭の元になっているアリシンには、血液の健康を守る働きがありますが、水溶性のため水にさらすと流れ出てしまいます。新玉ねぎなら、水にさらさずに生で食べられるので血液の健康のためにも◎。
(2)新ごぼう
ゴボウには、イヌリンと呼ばれる水溶性食物繊維が豊富に含まれています。水溶性食物繊維には、いくつかの種類があるのですが、イヌリンは100%腸内細菌に利用されて善玉菌のエサとなり腸内環境を良い状態に保ちます。
イヌリンは、水溶性のため水にさらすと流れでてしまう性質があります。ゴボウはあく抜きのため水にさらすことが多いですが、新ごぼうはアクが少ないため水にさらさずに調理することができるので、ゴボウのイヌリンを余すところなく摂ることができます。
(3)春キャベツ
ビタミンUが豊富なキャベツ。ビタミンUは胃腸薬としておなじみのキャベジンのことです。ビタミンUには、胃腸の粘膜の健康を守る働きがあるため、胃腸が弱く消化不良からお通じが乱れやすい方におすすめの野菜です。
ビタミンUはキャベツ全般に含まれていますが、冬に摂れるキャベツより春キャベツに多く含まれています。また、水溶性のため生で食べたほうがビタミンUを摂ることができますから、葉が柔らかく生食に適している春キャベツは、胃腸を整えるために食べたい野菜です。
今が美味しい春野菜をしっかり食べて、腸活に役立てたいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ)
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