旬の野菜には、その季節にあった効能があるものです。春は、とくに野菜が美味しい季節ですね。
健康と美容に役立つ食スタイルを提案して16年の美養フードクリエイターである筆者が、春が旬の野菜の中から、お肌の健康をまもり美肌づくりをサポートする春野菜を3つご紹介します。
■旬を味わう！美肌づくりに役立つ春野菜3つ
(1)ソラマメ
豆と名前がついていますが、ソラマメはまだ熟していない豆を食べるため、野菜に分類されています。
ソラマメには、ビタミンB群が豊富です。ビタミンB群は疲労回復のビタミンとして知られ、気温の不安定な春の疲れの改善に役立つほか、血管の健康を守る働きもあります。お肌の細胞まで酸素と栄養が届くためにも、血管の健康を守ることは欠かせませんね。
また、ソラマメのきれいな色からも想像できるように、ポリフェノールも豊富です。お茶と同じカテキン類を多く含み、お肌を紫外線から守ります。
(2)トマト
夏野菜のイメージがあるトマトですが、トマトの旬は春と秋。トマトには、美肌づくりに欠かせないリコピンが豊富に含まれています。
リコピンには、紫外線によって過剰に体内に発生した活性酸素から細胞を守る働きに加え、日焼け後の肌の回復をサポートする働きもあります。
リコピンは肌に蓄積してその効果を発揮しますから、まさに「食べる日焼け止め」。毎日食べて、お肌を紫外線から守りましょう！
(3)セロリ
一年を通して手に入るセロリですが、セロリも春が美味しい野菜です。
セロリには、ビタミンC、ビタミンEという抗酸化力の強いビタミンが含まれています。葉にはβ-カロテンが含まれています。
また、セロリの葉に含まれる香り成分ピラジンには、血液の流れを改善する働きがあります。血液がスムーズに流れる身体は、代謝がよくなるため、お肌のターンオーバーも正常になり、結果として美肌つくりをサポートします。
春は、紫外線が強くなる季節です。室内にいても紫外線はお肌に届きますから、旬の美味しい野菜を食べて、美肌づくりをサポートしたいですね。
（美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ
料理教室Manami’s Kitchen主宰。パリのEcole Ritz Escoffierにてフランス料理を学びDiploma取得、本草薬膳学院にて薬膳を学び、中医薬膳師の資格を取得。健康リズムカウンセラー、味覚カウンセラー（スタンダード）。自著「ベジフル発酵ジュースとレシピ」（2018年・日東書院本社）、「ヤセ菌が増えて太らない食べ方」（2016年・自由国民社）。コラム執筆、雑誌、TVなど多数のメディア出演実績がある。）
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