ダイエットや健康に役立つ食事法として「ローカーボ」が話題になっています。ローカーボとは、low-carbohydrate dietの略で、「carbohydrate=炭水化物」を制限した食事法です。もともとは糖尿病の食事療法として推奨されているものですが、ダイエットにもよいと注目を集めています。炭水化物と言っても、その中には糖質と食物繊維が含まれています。また、ご飯やパンなどの炭水化物を全くとらない食生活を送っていると、物足りなさからリバウンドを引き起こす原因にもなりかねません。そこで、ローカーボ食を長続きさせるコツを3つご紹介します。
■ローカーボ食を長続きさせるコツ3つ
(1)食物繊維リッチな炭水化物を食べる
「炭水化物」とは、食物繊維と糖質のこと。白米と玄米では、食後の糖の吸収が違うのは有名ですね。それは、玄米に食物繊維が豊富に含まれているからです。ですから「炭水化物を全く食べない!」のではなく、雑穀や十割そば、ライ麦パン、サツマイモ、サトイモなど、「食物繊維が豊富な炭水化物」を選ぶ食生活に変えましょう。
(2)タンパク質はバラエティ豊かに
ローカーボ食では、炭水化物を減らした分、タンパク質でエネルギーを補うことが推奨されています。タンパク質というと「赤身肉」や「鶏胸肉」をイメージしますよね。もちろん、これらの肉はアミノ酸バランスの良い優秀なタンパク源なのですが、肉の脂は、とりすぎると血液や血管の病気を引き起こす場合があります。そこで、肉だけではなく、血液サラサラにしてくれることでお馴染みのDHAやEPAの豊富な魚や、タマゴ、大豆などの植物性タンパク質と、バランスよく組み合わせるようにしましょう。こうすれば、メニューもバラエティに富んで、飽きずに続けられますね。
(3)食後は「良質な甘味」で満足感をアップ!
白米やパン、パスタが好きな人にとって、それらを制限したローカーボ食は、物足りなさを感じがちです。そんな方は、食後に甘いものをプラスして満足感を高めましょう。とはいえ、白い砂糖は糖質の塊。それよりも、糖質の少ないメープルシロップやココナッツシュガー、アガベシロップを使ったスイーツがおすすめです。寒天にシロップをかけて食べるだけでも、満足感が違いますよ。
激しい炭水化物制限は、かえって糖尿病を引き起こしたり、発がん率を高めるとの報告もあるそうです。無理のないローカーボ食で、食べてキレイを実践したいですね。
(美養フードクリエイター 岩田 麻奈未)
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【参考】
※ローカーボ食を厳しくすればするほど糖尿病発生が増える – 日本ローカーボ食研究会
※ローカーボ食と総死亡、癌死 – 日本ローカーボ食研究会