加齢と共に髪のツヤは失われていきます。これは肌にシワが現れるように、毛髪にも歪みが生じたり、水分や油分の流失でキメが粗くなったりすることで、光を乱反射してしまうからです。
ツヤがないと、乾燥ばかりが目立つので清潔感が失われるし、髪の広がりやうねりが目立って、老け見え度も加速してしまいますよね。
ヘアジャーナリストの筆者が、加齢毛のキューティクルを復活させる簡単ホームケアをご紹介します。
■40・50代の髪のキューティクルを復活させる簡単ホームケア
(1)トリートメント浸透のコツは、絞る&とかす!
トリートメントは髪のツヤに欠かせないお手入れですが、適当な使い方では効果が半減してしまいます。
シャンプーをすすいだら髪を絞り、内部に入り込んだ水分をきっちり抜いてから、トリートメントを塗布します。
ムラを防ぐためには、髪全体にトリートメントをなじませた後、目の粗いコームでとかします。すると髪のもつれがとれる上、髪全体にトリートメントが行き届き、スムースな質感に生まれ変わります。
(2)アウトバスはまず、ミルクを補給
洗髪後、タオルドライをした髪にはすぐにヘアミルクをなじませましょう。
アウトバストリートメントにはさまざまなタイプがありますが、ミルクタイプは特に浸透力が高く、トリートメントだけでは十分に保湿が満たされない髪でもうるおい感が上昇していきます。
キューティクル復活には、まずは髪内部の強化が欠かせませんから、ぜひ習慣にしましょう。
(3)ヘアオイル×温風でコーティングを強化
髪内部にミルクで栄養を与えたら、次はオイルを塗布します。
ヘアオイルは、ドライヤーの熱から髪を守ってくれる働きがあります。乾かす前にオイルをなじませることで、熱による乾燥トラブルが防げるので、キューティクルの損傷が減り、艶やかな髪に導きます。
(4)冷風後にもう一度ヘアオイルをプラス
ドライヤーで髪を乾かしたら、冷風モードに切り替えて、髪全体をクールダウンしましょう。
髪に対し斜め45度上から冷風を当てることで、洗髪などで開いたキューティクルが均一に閉じて、つややかで滑らかな質感に変化します。
毛先ほどダメージが目立ちやすいので、先端までしっかり行うのがポイントです。
最後に1~2プッシュのオイルを手のひら全体に伸ばしたら、髪の中間~毛先になじませます。
キューティクルがきちんと閉じた状態の髪にオイルを塗ると、グロス感が強調されて、輝きのある見た目に変化しますし、日中の紫外線ダメージからも髪を守ることができるので、長期的に美髪作りをサポートしてくれます。
(5)酸熱トリートメントなら髪のキメが一発で整う!
ハイダメージ過ぎて、自分でのお手入れだけでは限界を感じるなら、ヘアサロンで行う「酸熱トリートメント」がおすすめです。
熱と薬剤の酸の力で髪質をコントロールする施術で、自然なストレート感を演出できる上、1回のトリートメントで1か月ほどつや感が持続します。
うねる髪、乾燥が目立つ髪でも驚くほど輝きが増すので、「なにをしてもつやが出ない!」と悩む人の救世主といえるトリートメントです。
髪のツヤは、顔の印象にも大きく影響してきます。輝く髪を手に入れれば、肌も明るく透明感に満ちた印象に近づきますから、40代以降はスキンケア同様、髪のツヤケアにも注力していきたいですね。
(ヘアライター&ヘアジャーナリスト 小澤 佐知子)
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