秋に映えるメイクは、モーブカラーなどのくすみニュアンスが強めです。アイパレット単体で見るととても素敵ですが、実際に塗ってみるとなぜかしっくりこないこともあります。なぜでしょう?
コスメコンシェルジュの筆者が、くすみカラーがしっくりこない原因と、−5歳見えを叶えるメイクの方法をご紹介します。
■秋コスメの特徴
朝晩の気温が涼しくなると、秋っぽいメイクに変えてみたくなりますよね。
各ブランドからリップやアイシャドウなどの秋コスメが発売されていますが、ボルドーやカーキ、ブラウン、オレンジなどといった、深みのあるこっくりとしたカラーが多い印象です。
マスク生活を続けていることもあり、秋コスメの中でも注目を集めるのは、やはりアイシャドウ。
目元を秋カラーにチェンジすると、「シャレ見えする」「落ち着いた印象を与えられる」など、うれしい点も多いですが、40・50代の私たちが秋カラーを使うと、老け見えしている気がしませんか?
それには理由があります。秋コスメに多く使われているくすみカラーやマットな質感は、ハリが失われて小ジワが目立ち出したアラフィフのまぶたに「影」を生み出してしまうからなのです。
■40・50代のための「−5歳見えメイク」
それでは、「影」を感じさせないメイク方法を紹介します。
(1)肌にはツヤを
マスクからのぞく肌にツヤがあると、はつらつとした印象を与えられます。
保湿をしっかりとした後に下地とファンデーションを塗り、仕上げにハイライトをサッと使えば、潤いで満たされた肌が完成します。
パール配合の下地を使えば、さらにツヤ感がアップします。
(2)アイパレットのすべての色を一度に使わない
4~5色がセットになっているアイパレットは、一度にすべての色を使う必要はありません。
たくさんの色を重ねると、まぶたがくすんで見えることもあるので、パレットの中の2~3色ほどを選んで使うと、失敗が少なくなります。
また、下まぶたがくすんで見えたり、涙袋の存在感があまりなかったりするなら、下まぶたにも軽くアイシャドウを塗りましょう。明るめの色を使って下まぶたメイクをすると、レフ板効果により目元が明るく見えます。
リアルクローズシャドウ CS14(シナモンスエード)/エクセル
ボルドーとオレンジの配色がシックで、秋らしいカラーのアイパレットです。
しっとりとした粉質、上品なパール感は、大人世代のまぶたにもピタッとフィットします。
(税込価格1,650円)
−5歳見えメイク術
今回パレットの中から選んだ色は1、2、3です。
ボルドーとオレンジ色を生かすため、まぶたを縦に分割してグラデーションをつけます。
アイホールに1を指でザッと塗り、ボルドーカラーの2を、上まぶたの中央から目尻、そして下まぶたにかけて、ブラシを使い「くの字」に塗ります。
最後に3を上下の目頭部分に塗ると、縦割りグラデの完成です。
落ち着いた色のボルドーにオレンジを加えることで明るさが加わり、まぶたのくすみを感じさせない華やかな仕上がりになりました。
ショコラスウィート アイズ 024(アップルスパークリングショコラ)/リンメル
赤みを感じるオレンジと、濃淡のあるショコラカラーが、大人の遊び心をくすぐるアイパレットです。
A~Cは優しい発色、Eはラメがぎっしりと入っているのでポイント使いや下まぶたメイクに活用できそうです。
(税込価格1,760円)
−5歳見えメイク術
こちらのパレットから選んだのはB、C、E。
今回はベーシックな横割りグラデーションにしていきます。
アイホールに指を使ってBを広く塗り、赤みオレンジのCを二重幅より少し広めにブラシで塗ります。
キラキラとしたEを下まぶたに軽いタッチで塗れば、涙袋っぽく見えます。
淡い発色、そしてパールとラメを生かしたふわふわの仕上がりは、まぶたの痩せや小皺をカモフラージュできます。
年齢を重ねると肌のくすみ等が気になり、秋のニュアンスカラーは敬遠しがちですが、ちょっとした工夫をすると以前のように楽しむことができます。
今回紹介した方法で、新たなカラーにもぜひチャレンジしてみてくださいね。
(美容ライター/コスメコンシェルジュ/ナチュラルビューティスタイリスト 稲毛 登志子)
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【参考】
※リアルクローズシャドウ CS14(シナモンスエード) – エクセル
※ショコラスウィート アイズ 024(アップルスパークリングショコラ) – リンメル