外出時にマスクをすることがあたりまえになり、アイメイクはメイクの主役として定着した感があります。それだけに使用するアイテムは厳選し、少しでも印象アップや若見えを狙いたいところです。
アンチエイジングアドバイザーの筆者が、40・50代におすすめの「お湯落ちプチプラマスカラ」を4つご紹介します。落としやすさやモチのよさ、目力アップ効果などについて検証し、ランキング形式でご紹介します。
■注意事項
ランキングについて
どれも筆者のおすすめアイテムで、ドラッグストア系マスカラのなかでもその人気に見合う実力を兼ね備えているものばかりです。
そのため、アイテムの優劣を断定するものではありません。
筆者のまつげについて
まつげエクステンションやつけまつげなどは使用していません。元々、まつげに長さやボリュームがあります。
また、筆者は目が大きく瞬きが多いせいか、一般的に落ちにくいマスカラであってもパンダ目になりやすいのが悩みです。
■色や質感の比較
今回は、40・50代の目元を柔和に見せるブラウンマスカラを選びましたが、ブランドによってブラウンの色みや質感も異なります。
腕にマスカラを2度塗りして比較を行いました。その結果、最も明るいのは画像左から2つ目の「デジャヴュ」で、最も深みがあるのは画像左から3つ目の「ウズバイフローフシ」でした。
しかし、モテマスカラには他の3アイテムと比較して強いツヤがあるため、実際に使用した際には画像左から4つ目セミマットな質感の「キャンメイク」の方が深みのある印象でした。
また、画像左から1つ目の「メイベリン」は最も赤みが強いせいか、実際に使用した際はデジャヴュよりも明るく見えます。そして、くすみやすい目元を若々しく見せる効果も期待できると感じました。
■お湯で落とせるマスカラのクレンジング方法
お湯で落とせるマスカラには、下記のようなクレンジング方法があります。
40度前後のお湯で洗い流す
お湯といっても温度の認識には個人差があり、お湯で落とせるマスカラを販売しているメーカーでも明確に何度という指定はないようです。
筆者自身が試したところ、35度や37度といった洗顔に適した温度では落とせないものもあるため、人肌以上の40度前後でなければきれいに落とすことがむずかしいと感じています。
しかし、40度前後のお湯をまつげに直接かけて洗い流すと、目元にもそのお湯がかかってしまい、肌に必要な皮脂まで奪ってしまう場合があります。そのため、40度前後のお湯を直接まつげにかけて洗い流すというクレンジング方法はあまりおすすめできません。
お湯を含ませたコットンでまつげを挟む
コットンに40度前後のお湯を含ませ、それでまつげを挟んで落とすという方法が最もおすすめです。しかしこの方法には、いくつか注意点があります。
季節や所要時間によって、コットンに含ませたお湯の温度が下がってしまうため、それを考慮する必要があります。また、コットンでまつげや目元をこすらないように注意することも大切です。
通常のクレンジング剤で落とす
お湯で落とせるマスカラは、通常のクレンジング剤でも落とせるものがほとんどです。
クレンジングの方法は、親指と人差し指にクレンジング剤を適量とって、まつげをはさみこむようにし、やさしくなじませてから洗い流します。
今回の検証では、以下のクレンジング剤を使用しました。
ホットクレンジングオイル／セルエフ
クッション性にすぐれ、肌への摩擦を軽減しながらメイクや皮脂、毛穴の汚れをスピーディに浮かせて落とすクレンジングオイルです。
手にとると、ジェルのようなとろみのあるテクスチャー。じんわりとした温感効果で肌を温め、巡りのいい透明感とうるおいのある肌へと導きます。マツエクやぬれた手での使用も可能で、W洗顔不要です。
（150ml 通常購入税込価格3,400円 問い合わせ先：日本ゼトック）
■お湯で落とせるプチプラマスカラランキング
第4位：モテマスカラ／ウズバイフローフシ
巡りの効果に着目した独自の天然ミネラル成分を配合することで、ダメージを受けやすいまつげを塗るたびにケアできるマスカラです。
耐水性にすぐれ落とすまでにじみにくいうえ、アルコールフリー・硫酸塩フリー・フタル酸フリー・タルクフリー・無香料と、デリケートな目元に比較的安心して使えるやさしさも魅力です。
目力
他商品とは一線を画すつややかな仕上がりです。ナチュラルに長さとボリュームを出し、カール力やセパレート力にもすぐれている点などを考えても、目力アップ効果は素晴らしいものがあります。
今回使用した4商品のなかで、最も目元を美しく見せるマスカラを選ぶのなら、こちらの商品が1位を獲得するほどだと感じられました。
モチ
使用中ににじむことはありませんでしたが、うっすらと下まぶたに色がつく程度にパンダ目になりました。
また、指でまつげを挟み少しこすってみたところ、今回使用した商品のなかで最も指に色がついてしまいました。
落としやすさ
お湯を含ませたコットンで拭きとった際はきれいに落とすことができましたが、クレンジングオイルでは色残りしてしまいました。
長さ★★★★★ 太さ★★★★☆ カール力★★★★★ セパレート力★★★★★ 落としやすさ★★★☆☆ モチ★★☆☆☆ コスパ★★★☆☆
（全11色 税込価格1,980円 問い合わせ先：FLOWFUSHI）
第3位：ゴクブトマスカラ／キャンメイク
涙・汗・皮脂に強いウォータープルーフでありながら、お湯でするんと落とすことができます。低価格ながらハイスペックなマスカラです。
ブラシの形状はまぶたにフィットしやすいように絶妙にカーブしており、目頭から目尻まで塗りやすいのも便利です。マツエクやつけまを利用している方も使用できます。
目力
繊維は含まれておらず、液がブラシにたっぷりつきやすいことから、容易にボリュームアップを叶えてくれます。
ただし、ブラシに含まれる液を調整しなければ、ダマになることがあるので注意が必要です。それさえ気をつければ、セパレート力やカール力にすぐれ、さりげなく目力をアップさせてくれるマスカラといえます。
モチ
にじみにくく、パンダ目になりにくいマスカラです。
指でまつげを挟み少しこすってみましたが、指には小さな点程度にしか色がつきませんでした。
落としやすさ
クレンジングオイルを使って強くこする必要もなく、するんときれいに落とすことができました。また、お湯を含ませたコットンの使用でも難なく落とすことができました。
以上のことから、低価格でありながらハイスペックなマスカラといえます。
長さ★★★★☆ 太さ★★★★☆ カール力★★★★☆ セパレート力★★★★★ 落としやすさ★★★★★ モチ★★★★★ コスパ★★★★★
（全2色 税込価格660円 問い合わせ先：井田ラボラトリーズ）
第2位：塗るつけまつげ ラッシュアップ／デジャヴュ
うぶ毛レベルの目頭や目尻にあるまつげもすくい上げ、まつげの1本1本を際立たせるマスカラです。そのため、こちらのマスカラを使用すると、まつげが増えたように感じます。
ブラシの形状は他商品と比較しても非常に繊細で、小回りが利くので細部にまで液をしっかり塗ることができます。
目力
地まつげがそのまま伸びたような仕上がりになるので、ボリュームアップ効果は期待したほど感じられず、さりげなく長さが出た印象です。
ただ、小回りが利く分、下まつげにも非常に塗りやすく、目が縦横の両方に広がったかのように見え、自然な目力アップ効果を感じることができました。
モチ
にじんだりパンダ目になることもなく、終日塗りたての状態をキープできました。
指でまつげを挟み少しこすってみましたが、指には小さな点程度にしか色がつきませんでした。
落としやすさ
クレンジングオイルで強くこする必要もなく、するんときれいに落とすことができました。また、お湯を含ませたコットンの使用でも難なく落とすことができました。
長さ★★★★☆ 太さ★★★☆☆ カール力★★★★☆ セパレート力★★★★★ 落としやすさ★★★★★ モチ★★★★★ コスパ★★★★☆
（全4色うち限定2色を含む 税込価格1,320円 問い合わせ先：イミュ）
第1位：ラッシュニスタ N／メイベリン
まつげをコーディングするように繊維が密着し、長さを出すタイプのマスカラです。根本からまつげのカーブに沿って塗ると、上向きのカールが作られ、キープされます。ナチュラルなボリュームアップも叶えてくれます。
ブラシはコンパクトに設計されているため、目頭や目尻などのすくいにくいまつげも根本からしっかりキャッチし、まつげの存在感を高めてくれます。
目力
今回ピックアップしたマスカラのなかでは唯一の繊維入りということもあり、長さと太さの両方が出て最も目力がアップしました。
ただ、明るさと赤みのあるブラウンなので、抜け感が出てまつげの存在感はそれほど感じさせません。
モチ
にじんだりパンダ目になることもなく、終日塗りたての状態をキープできました。
指でまつげを挟み少しこすってみましたが、指には小さな点程度にしか色がつきませんでした。
落としやすさ
クレンジングオイルで強くこする必要もなく、するんときれいに落とすことができました。また、お湯を含ませたコットンの使用でも難なく落とすことができました。
長さ★★★★★ 太さ★★★★★ カール力★★★★☆ セパレート力★★★★★ 落としやすさ★★★★★ モチ★★★★★ コスパ★★★★★
（全4色 税込価格1,320円 問い合わせ先：メイベリン）
まつげの長さや生え方には個人差があるため、一検証結果として参考にしていただけますと幸いです。
（アンチエイジングアドバイザー 遠藤 幸子）
【関連記事】
・40•50代が買ってはいけないプチプラアイブロウ
・軽やか＆目元クッキリ！40・50代が選ぶべきブラウンマスカラ
・40•50代が買ってはいけないプチプラファンデ3つ
・老け目元が蘇る！40•50代がすべき「アイラインの描き方」
