40代以降は髪のボリューム感に悩まされる人が多く、「全体の印象が貧相に見えてしまう」と感じやすいものです。特に、トップやサイドがペタンと張り付いたようになるとどうしても顔が大きく見えやすく、前髪を含むフロントがペタンとすると目鼻立ちがのっぺりして見えるため、全体的に締まりのない印象になってしまいます。
ヘアジャーナリストの筆者が、ペタンコ髪を作るNGセルフケアと大人のふんわり髪を作るおすすめアイテムをご紹介します。
■トリートメントの付けすぎがふんわりを損ねることも
大人世代こそ、適度なボリューム感のある髪で首から上の印象をふんわり華やかにすることが大切です。実は、このふんわり感を損ねるのは、単に髪質の変化だけではないということをご存じですか?
髪のパサつきやごわつきが気になると、どうしてもトリートメント中心のお手入れになりやすいものです。トリートメントは、ダメージを受けた髪内部の修復を行い健康的な髪質に導くお手伝いをするアイテムなので、髪質はしっとりと落ち着くのですが、付けすぎると逆にペタンとしてしまう人も多いです。
しかも、昨今はアウトバストリートメントを使用することが定番化しています。うるおい成分や油分はとても大事ですが、トリートメントを重ねすぎることでペターッとしてしまっては本末転倒ですね。
このように、ボリュームのない髪質、薄毛や細毛、軟毛の人は、使い方次第で髪の立体感に違いが生まれやすいのです。
■髪がペタンとする場合のトリートメントの使い方
例えば、ショートヘアなどでほとんど毛髪ダメージがないのなら、シャンプー後はトリートメントではなく、コンディショナーで仕上げるとふんわり感を作りやすくなります。
毛髪ダメージが気になる人は、毛髪用トリートメントを使う際は毛先を中心に塗布し、根元付近には使用しない方がベター。すすぐ際に指先を使うことでトップにもほんのりとトリートメントが行き渡るので、それで十分と考えましょう。
それでもペタンとする人は、たまにコンディショナーによるケアに切り替えることもおすすめです。髪の乾燥状態を見ながら、今日はコンディショナー、次の日はトリートメントといったように、日によって使い分けることでふんわり感が出やすくなります。
ふんわりヘア用に切り替える
シャンプー&トリートメントをふんわりヘア用に切り替えるだけでも、かなりボリュームに違いが出てきます。
特に、ボリュームタイプはエイジング対策を兼ねたものが多いので、大人世代には使いやすいといえるでしょう。
■ふんわり髪を作るおすすめアイテム3選
(1)シャンプー スプリングリフト/FLOWDIA
髪質改善機能により、細毛や軟毛、ボリュームの出にくい髪をふんわり弾力のあるつや髪へ導きます。
筆者は同シリーズのトリートメントもボリュームアップ効果を高く感じました。なので、ダメージとボリュームの両方をケアしたい人は併せて使用することをおすすめします。
(50ml 税込価格660円/250ml 税込価格2,970円/550ml 税込価格4,950円 問い合わせ先:デミコスメティクス(サロン専売品))
(2)R&Pコンディショナー N/ジョンマスターオーガニック
細く柔らかな髪にハリ・コシを与え、根元から健やかに立ち上がる髪質に導きます。
筆者は、髪のスタイリングがしにくいと感じたらこちらを使用しています。洗いあがり後のドライから、髪がフワッと復活したように感じます。
ペパーミントとローズマリーのさわやかな香りもやみつきに。
(236ml 税込価格3,132円/473ml 税込価格5,390円 問い合わせ先:ジョンマスターオーガニック)
(3)メゾフォルテ スパマスク/アマトラ
「フルボ酸」と「ヘマチン」を配合した髪と頭皮のエイジングケアトリートメント。白髪対策や頭皮ケア、ダメージ補修など、多角的なアプローチで美髪に導きます。
トリートメントですがふんわりとした仕上がりになるので、一度使うと手放せなくなるアイテム。配合された美髪成分を考えると、このお値段はお得といえるでしょう。
(225g 参考価格5,280円/1000g 参考価格16,280円 問い合わせ先:アマトラ(サロン専売品))
■頭皮汚れがペタンコ髪を助長する
最後に、もうひとつのチェックポイントをお伝えします。
頭皮の洗浄が不十分だと、どうしても脂汚れが蓄積されます。大人世代でも頭皮は皮脂が多く、そこにトリートメント剤やスタイリング剤が残留すると、その油分によってさらに頭皮はベタッとしてしまいます。
余分な皮脂や油分は毛髪1本1本にとっては重いため、根元が立ち上がろうとする力を奪ってペタンとしてしまうのです。なので、シャンプーで頭皮をきれいに洗浄することはもちろんですが、予洗いやすすぎに時間をかけることがとても重要です。
ただシャワーを流すのはNG
髪を流す際は、38度ぐらいのぬるま湯で2分程度は行いたいものです。
そのとき、ただシャワーを流すのではなく、頭皮に指の腹を当てて汚れを洗い流すイメージを描きながらやさしく指を通すようにしましょう。
油分の付けすぎや洗い残しに注意しながらヘアケアを行うと、髪の弾力改善につながります。また、ボリュームコントロール効果のあるアイテムをかしこくとり入れるなどして、大人髪のスタイリングストレスを減らしていきましょう!
(ヘアライター&ヘアジャーナリスト 小澤 佐知子)
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【参考】
※シャンプー スプリングリフト – FLOWDIA
※R&Pコンディショナー N – ジョンマスターオーガニック
※メゾフォルテ スパマスク – アマトラ