大人女性がきれいな毛流れやふんわり感を保つには、実はパーマをプラスするのがおすすめ。でも、白髪染め率の高い40代以降の場合、「パーマと白髪染めのW施術は、ダメージが心配……」と悩みがちです。
ヘアジャーナリストの筆者が、白髪染め世代でもパーマスタイルを美しく成功させるポイントについて紹介していきます。
■パーマスタイルは、大人世代にとってメリットがいっぱい!
年齢を重ねると、髪のうねりやぺたんこ髪などによって「シルエットがきれいに決まらない……」といったお悩みを抱えやすいものです。
また、40代以降は髪のボリュームが減ったり髪質が変化したりして、まとまりにくいと感じる人も多いため、「パーマスタイルにチェンジしようかな……?」と検討する女性の割合は増えているようです。
実際、大人世代のパーマスタイルには多くのメリットがあります。
40・50代にとってのパーマスタイルのメリット
(1)潰れやすいトップの根元にフワッと感が復活します。
(2)立体感が出るので、顔立ちを華やかに演出できます。
(3)スタイリングの手間がかかりません。
(4)ブロー時間が減って熱ダメージを軽減できます。
(5)まとめ髪がおしゃれに見えやすくなります。
(6)中途半端なうねりやクセなど、エイジング毛が目立ちにくくなります。
■心配なのは白髪染めとの併用
一方で、白髪染めがマストな40代以上の女性にとって、「白髪染めとパーマのW施術は、髪にとって負担が大きくないか?」が心配になるものです。
しかし、いくつかのポイントを意識することで、ダメージを軽減しながら白髪染めとパーマの両方をきれいに実現することができます。
■白髪染めとパーマのW施術で、ダメージを軽減するポイント
具体的なポイントは以下の通りです。
(1)同日に行わず、1週間程度の間を空ける
パーマと白髪染めを一日で行おうとすると、ほとんどの場合、美容師さんにNGを出されます。
これは、薬剤のパワーが2倍になることでダメージが出やすく、またパフォーマンスもさがってしまうから。つまり、パーマを先に行えば白髪染めの染まり具合が下がりますし、その逆も然りです。これでは、せっかく一気に終えても満足のいく結果になりにくいですね。
同時施術が可能なサロンもあるようですが、できれば1週間~2週間の間を空けながら施術を行いたいものです。
その際、自分の今の髪状態を美容師さんに見てもらいながら、パーマと白髪染めのどちらを先にすべきかアドバイスをもらいましょう。
(2)ホームスタイリングでしっかり水分を補給する
定期的に白髪染めを行う人がパーマをかけた場合、ホームケアでは水分補給に努めましょう。乾燥が進むと、パーマのリッジ(ウェーブの山)が出にくくなったり、広がりの原因になったりしますし、白髪染めの退色も早まってしまいます。
これを防ぐのがアウトバストリートメント。中でもフォームタイプがおすすめです。
フォームタイプは髪の内部にうるおいが届きやすい特徴があり、また、濡れた髪になじませると乾いたときにカールやウェーブの形がきれいに復活するというメリットがあります。
洗髪後の乾燥ケア
(1)タオルドライ後、頭皮用のローションをつけて栄養を補給します。
(2)髪にトリートメントフォームをなじませます。
(3)ドライヤーで乾かします。
(4)ヘアオイルで髪をコーティングしながら油分を補給します。
ポイント
ポイントは、水分を先に補ってから、最後にオイルで油分をプラスすること。髪も肌と同じで、水分と油分のバランスが整っていることが重要です。フォームは化粧水、オイルは乳液の感覚で、両方を使用するのがよいでしょう。
また、朝にもう一度フォームをなじませると、寝ている間に摩擦で崩れたリッジが簡単に復活しますから、朝と夜の2回使用するのがおすすめです。
(3)ほぼ毎月白髪染めをするなら、パーマは1年に3回までとする
白髪染めは、年々そのスパンが短くなっていきがちです。40代~50代の場合、3週間に1回程度行う人も少なくない印象です。
このように白髪染めを優先したい場合、パーマはできれば年に2回、多くても3回までにとどめるほうが、髪のコンディションをキープしやすいでしょう。
また、白髪染めもパーマも薬剤やテクニック次第でダメージに差がでやすいので、なるべく信頼できる美容師さんにお願いすることも大切です。
特にパーマの場合、パーマ技術に特化したサロンのほうが、白髪染めとパーマのw施術も安心して相談できます。
サイトなどでサロン選びをする人は「パーマ」や「大人パーマ」などをキーワードにして検索してみるのも手です。
以上、白髪染めとパーマのw施術を成功させるポイントについてご紹介しました。
かくいう私も、くせ毛がひどく、白髪染めと白髪染めの間にストレートパーマをかけています。施術の順番、ホームケアによる水分と油分の補給などをきちんと行うことで、ダメージの出やすい私の髪でもサラサラ感をキープできていますし、クセを伸ばそうと試行錯誤しなくなったのでブロー時間が大幅に減り、熱ダメージが軽減。むしろコンディションの良い髪質に改善された印象です。
もちろん個人差はありますから、まずは信頼できる美容師さんに相談しながら理想のヘアスタイルを手に入れていけたらよいですね。
(ヘアライター&ヘアジャーナリスト 小澤 佐知子)
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