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40・50代が今すぐ見直すべき「ゆらぎ肌」のNGケア

メイクアップアドバイザー
伊早坂美裕

40・50代になると、ホルモンバランスの乱れによる「ゆらぎ肌」を経験したことのある方は多いでしょう。さらに、春は季節の変わり目や花粉による影響も重なり、より肌がゆらいで肌荒れがひどくなりがちです。

デリケートな状態の肌に自己流の間違ったケアをすると、不安定な肌状態を長引かせ、さらなる肌トラブルを引き起こす原因になり、最終的には肌老化を進行させてしまいます。

ゆらぎ肌

美容ライターの筆者が、ゆらぎ肌にやりがちなNGケアをご紹介します。

■「ゆらぎ肌」ってどんな状態?

スキンケアアイテムを変えていないのに、急に肌の乾燥やヒリつきを感じることはありませんか?

これは肌が敏感に傾き、ゆらいでいるサインです。さらに、温度変化に肌が敏感になり、寒暖差により軽いかゆみやヒリつきを感じることもあります。

また、吹き出物が数か所に出たり、ただれたように肌が赤くなったりすることも。肌のザラつきやゴワつきがいつも以上に気になるのも、ホルモンバランスの乱れによって、肌がゆらぎ始めているサインです。

■見直したい!ゆらぎ肌にやりがちなNGケア3つ

(1)クレンジング・洗顔を念入りに行う

この時期、肌についた花粉や空気中の微粒子汚れをしっかり落とすために、クレンジング・洗顔を行うことは大切です。

しかし、汚れを落とすことに躍起になって、時間をかけた丁寧すぎるクレンジングをしたり、肌をゴシゴシ洗ったりするのは、ゆらぎ肌にとってNGです。

年齢を重ねると、肌の水分を保つ作用のある、天然保湿因子の量が大幅に減少します。実は、この天然保湿因子はとてもデリケートで、クレンジング・洗顔によって肌の外に流れ出てしまうため、クレンジングや洗顔に時間をかけすぎると、その分肌の乾燥を招く原因になってしまいます。

乾燥が進んだ肌はバリア機能が低下するため、外的刺激に弱くなり、ゆらぎ肌が悪化します。また、水分量の低下した肌は、シミ・シワ・たるみを引き起こしやすくなるため、肌の老化が一気に進んでしまいます。

クレンジングや洗顔より、すすぎを念入りに

クレンジングをなじませるのは60秒程度で済ませ、クレンジングにかけた倍の時間をかけてすすぐようにしてみましょう。

洗顔は、30~60秒程度で済ませ、同じように倍の時間をかけてすすぎます。

シャワーを直接顔に当てるのではなく、手のひらにぬるま湯を取り、顔をこすらずお湯を当てるようにして優しくすすぎましょう。すすぐ回数の目安は約30回程です。

洗浄力がマイルドなクレンジング剤・洗顔料を

ゆらぎ肌の場合は、洗浄力がマイルドなアイテムを使用して、なるべく肌に刺激を与えないように心がけましょう。

これでメイクが落ちない場合は、肌の状態に対してメイクが濃すぎて、肌の負担になっている可能性があります。肌がゆらいでいると感じる間は、石鹸やお湯で落ちるタイプのメイクアイテムなどを使用して、負担を減らしましょう。

(2)フェイスパックの時間を長くして保湿する

40・50代の「ゆらぎ肌」は、乾燥が大きな原因の一つなので、保湿ケアがとても大切です。保湿を徹底しようと、フェイスパックをいつもより長い時間している方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、メーカーが推奨している時間以上にフェイスパックを行うと、肌の表層がふやけ、肌のバリア機能が低下する原因になってしまいます。

また、一度ふやけた肌は硬くなりやすく、肌のゴワつきや、今ある小ジワを深く刻んでしまう原因になります。

パックの時間は記載通りに

フェイスパックをする場合は、パッケージに記載されている時間を守りましょう。ゆらぎ肌の状態だと、ヒリつきを感じる場合があるので、その場合は使用を控えましょう。

(3)スキンケアアイテムを増やす

ピーリング作用のある成分や、美白有効成分が配合されたスキンケアアイテムは、ゆらぎ肌には刺激が強くなります。また、40・50代がスキンケアに取り入れていることが多い、エイジングケア成分が高配合されたスキンケアアイテムも、ゆらぎ肌には栄養過多となり負担になってしまうことがあります。

スキンケアはシンプルに

ゆらぎ肌には、保湿に重点を置いたシンプルなスキンケアを行いましょう。

今使っているスキンケアアイテムが肌に沁みる場合は、敏感肌用のスキンケアアイテムに切り替えてみましょう。

手持ちのスキンケアアイテムからアイテムをチョイスするなら、化粧水に乳液かクリームだけを使うなど、使うアイテム数を減らしてみてください。減らしてみて、保湿不足だと感じる場合には、アイテム数を増やすのではなく、化粧水やクリームを2度塗りしてみてくださいね。

美容液などは肌が落ちついてから

美白有効成分やエイジングケア成分の配合されたスキンケアアイテムは、ゆらぎ肌が落ち着いたタイミングで使用を再開しましょう。

40・50代のお肌は、変化に敏感になっていることが多いので、化粧水からクリームまで、すべてのアイテムを一気に元のアイテムに戻すのではなく、1アイテムずつ元のアイテムを使うようにして、肌の様子を見ながら徐々に使うアイテムを戻すようにしてくださいね。

ゆらぎ肌は正しい対処をすれば、ゆらぎを最小限に抑えることができます。急な乾燥やヒリつきを感じたら、速やかにシンプルなスキンケアに切り替えるようにして、保湿を怠らないようにしてみてくださいね。

(美容ライター/美容ブロガー/メイクアップアドバイザー/DNA栄養学ジュニアアドバイザー/GEN INE認定講師 伊早坂 美裕)

 

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