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汁はとっておく!?プロが教える「パスタのおいしい茹で方」

台湾料理研究家
小河 知惠子

お手軽に素早く済ませられることから、外食のみならず自宅でも大変よく作られるパスタ。簡単に調理できるとは言っても、美味しく仕上げられるかどうかは別の話。簡単と言われているからこそ、作り方を気にしていない方や、今さら人に聞けない方もいるのでは? そこで今回は、料理研究家である筆者が「パスタを美味しくするための茹で方」について基本からていねいにご説明いたします。

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■1:お湯はたっぷり、塩は海水くらいたっぷり

パスタはたっぷりのお湯で茹でましょう。パスタ100gに対して1リットルが基本です。塩もたっぷり、水1リットルに対して10g程度は必要。海水くらいの塩辛さと覚えてください。美味しく茹で上げるのにも、パスタに塩味の下味をつけるのにも必須です。2人前の場合は、2リットルの水に、塩を大さじ1と1/2くらい入れるのが適量です。

 

■2:パスタを入れるときは弱火に

パスタを入れる際は弱火にしましょう。お鍋の端で小さく沸騰しているくらいの温度がベストです。麺がしんなりとしてきたら、つついて沈めますが、柔らかくなったパスタ同士がくっついてしまわないようにトングや菜箸で混ぜることが大切です。

 

■3:強火にしたら、差し水はしない

強火にすると沸騰し、熱湯が吹きこぼれそうになることもありますが、差し水をしてはいけません。急激に温度が下がると茹で時間にも影響しますし、せっかく塩加減を調整した茹で汁のバランスが崩れてしまいます。吹きこぼれは火力を下げて防ぎましょう。

 

■4:茹で汁を半カップくらい取っておく

パスタをざる上げする際に、そのまま茹で汁を全て流してしまいがちですが、半カップほど取っておくことが大切です。後ほどソースを作る際の乳化に役立ちます。

 

■5:パスタを引き上げるタイミングって?

茹で終えたパスタをフライパンの上でソースと合わせる場合は、表示時間の2分前に引き上げてください。ソースと絡ませ、味の調整をし、お皿に盛り付けて出すまでに最低でもそれくらいはかかるでしょう。ボウルなどでさっと絡ませるタイプのカルボナーラなどは、表示時間通りでも大丈夫です。

 

■6:お皿を温める

パスタは温かいうちに食べるのが一番。でき立てのパスタを冷たいお皿に盛り付けてしまうと、すぐに冷めてしまうため注意が必要です。あらかじめ盛り付けに使用するお皿は温めておきましょう。

いかがでしたか? パスタはほんの少しの気遣いによって味の良し悪しが決まります。なかでも麺の出来は、ソースや具材よりも直接的に味に関わります。ぜひ今回ご説明した「パスタの茹で方」を調理で実践してみてください。
(料理研究家 オガワチエコ)

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