以前は気にならなかったシワが妙に目に付くようになってくるのが、40代以降の世代。特に、空気が乾いてくる夏の終わりから秋の始まりの時期は、夏のダメージが肌表面に出てやすい季節です。
ですが、最近では効果を実感しやすい「シワ対策コスメ」が多く販売されています。
美容エディター&ライターの筆者が太鼓判を押したい「シワ対策コスメ」を5つご紹介します。
■「成分」と「浸透技術」が進化した“今”が試しどき
成分
シワ対策といえば、以前は「レチノール」という成分が最も有効と考えられ、化粧品にも美容クリニックなどの施術でも使われていました。効果を感じやすい成分ですが、ただ“効き”を実感するほど濃度が濃い場合、人によっては肌に刺激を感じることもあります。
2017年に厚生労働省に認可された「ナイアシンアミド」という成分は、コラーゲンの生成を助けてシワの改善に役立つ成分です。より肌への刺激も少ない成分として注目を集め、多くの化粧品に配合されています。
また、最近ではレチノールと同じような働きをする植物成分が配合された「シワ対策コスメ」も増えてきています。
浸透技術
ここ10年くらいで、肌の奥に浸透させる技術が以前と比べて格段に進歩しました。
極細の針タイプで、クリニックでの施術のようなケアが自宅でもできる「マイクロニードル技術」や、「リポソーム化」という有効な成分をカプセル状の脂の膜に閉じ込め、肌の奥まで浸透しやすくする技術など、さまざまな技術が進化しています。以前より、さらに短期間で効果を実感しやすいアイテムが増えているのです。
成分と浸透技術がより進化している今こそ、「シワ対策コスメ」の使いどきといえます。
■シワ対策コスメを塗るときのコツ
歳を重ねれば、ある程度のシワがあってもおかしくはありません。それを完全に消す必要はありません。
ですが、目尻の笑いジワはチャーミングでも、できれば眉間の深い縦ジワは刻みたくありませんよね。
毎日欠かさず塗る
シワ対策コスメを塗るときは、毎日朝・晩欠かさずに塗り続けることが大切です。なぜなら、シワができる主な原因のひとつとして、「毎日の表情の動き」が挙げられるからです。
私たちの表情は、日々の生活のなかで常にシワを刻んでいるようなものです。絶対に顔の筋肉を動かさないということは不可能なので、シワのケアは「刻む度に塗る」という追いかけっこが基本なのです。
笑う
人間の顔は基本的に、笑顔の状態で眉間に縦にシワを寄せることはできません。なので、できるだけ笑顔でいることは、シワ対策にもメンタルにもよい傾向があると考えています。
■最新のおすすめシワ対策コスメ5選
(1)薬用 リンクルセラム(医薬部外品)/エトヴォス
敏感肌にも使いやすい、シワ対策用のクリーム。徹底的な肌の乾燥対策に役立つ「ヒト型セラミド」と、肌荒れ防止有効成分の「パンテノール」で肌を守ります。
今あるシワに「ナイアシンアミド」と、ヒアルロン酸の産生を促す「タケノコ皮エキス」でアプローチし、敏感肌が陥りやすい肌の負のスパイラルを防ぎながらシワ対策ができます。
使用感
コクはあるけれど伸びもよいクリーム。目元だけではなく頬全体にも塗ってみたら、塗ったあとの肌がもちもちとしてやわらかくなったように感じました。翌朝、顔を見たときにハリ感が出たことにおどろきました。
石油系界面活性剤、鉱物油、シリコン、合成着色料(タール系色素)、合成香料、パラベン、アルコールすべて不使用という点も安心して使用できるポイントです。
(11月15日発売 30g 税込価格6,380円 問い合わせ先:エトヴォス)
(2)モイスチュア リッチ リンクル クリーム/カバーマーク
「真皮の衰えによるシワ」「表皮で刻まれるシワ」「日中メイクをしている部分に表れやすいシワ」など、多角的にアプローチするクリーム。
「クスノハガシワエキス」と「レチノール」の相乗効果で、肌のハリの元、コラーゲンとエラスチンの生成を促進します。そのふたつの成分を、リポソーム技術を応用した独自の浸透システムで効かせたい部分にしっかりと届けてくれます。
「アーチチョークエキス」が触ったりこすったりすることで刻まれやすい目元のシワの炎症を防ぎ、ターンオーバーを正常に導きます。また、肌の上で、伸縮性と密着力のあるストレッチフィルムを形成して表情の動きに合わせてフィットするので、塗った直後からハリ感をキープします。
使用感
ちょっと粘度を感じるコクがあるクリームが、深いシワにもぴったりフィットする感触。おでこに定着している横ジワに毎晩塗っていたところ、少しシワが浅くなり目立たなくなったように感じました。嬉しくて、続けて使用しています。
他にも「目尻のシワが少し目立たなくなった」といった声が多く、一度使い出すと「ないと不安」とハマる人が続出しているようです。
(20g 税込価格6,380円 問い合わせ先:カバーマーク)
(3)アスタリフト ザ セラム リンクルリペア(医薬部外品)/富士フイルム
朝用と夜用としてつくられた、シワ改善美容液セット。
真皮にあるコラーゲンを生み出す線維芽細胞の“変形ダメージ”に着目しています。線維芽細胞の機能を整えるための「ビタミンB6」をしっかり届けるために“浸透型リポソーム”を開発し、成分の力を最大限に引き出すつくりとなっています。
「ナイアシンアミド」と「ナノアスタキサンチン」も配合されているので、1日中シワに働きかけながら明るくハリのある肌に導きます。
使用感
朝用はUVカット機能もそなえており、スティック型で手を汚さずに塗れるなど、メイク前の下地としての役割まで考え抜かれている点が本当に便利です。塗った直後の肌はピンと張ったようになり、明るさもあるのでナチュラルなハイライトのような印象になります。
夜用は「マスクパック処方」というくらい濃いクリームですが、肌の細かい凹凸にピタピタっとフィットしてきちんととどまります。数日使っただけでも、目尻側のシワがなんとなく目立たなくなった印象を受けました。
(朝用 5g 通常購入税込価格4,290円/夜用 18g 通常購入税込価格4,290円 問い合わせ先:富士フイルム)
(4)セレイア モイスチャーリュクスST/シンクランド
医療用のニードルから発想を得た世界初のノック式マイクロニードルで、有用成分を一気に肌の奥まで届けます。
アイデアの元になっているのは、糖尿病患者の負担を軽減したいという思いから。針といっても肉眼では見えないくらいの超極細針なので、ニードルものに抵抗感がある人にも使いやすいと思います。
配合されているのは、「ヒアルロン酸」「ビタミンC誘導体」「グリチルリチン酸2K」「ナイアシンアミド」「コラーゲン」の5種類。うるおい・ハリ感アップや肌荒れ防止成分を、気になるシワ部分にきっちり届けてくれます。
使用感
筆者は、シートマスクタイプのニードルのものだと範囲が広すぎて刺激を感じてしまう場合もあるのですが、こちらを使用したときは問題がありませんでした。打つ瞬間はほんの少しチクッとした感触はありますが、強い痛みはありません。
カチカチとボタンを押すだけで狙った部分や打ちたい部分のみに塗りやすく、テクスチャーは透明ジェルで重たくないので続けやすいです。筆者の場合、縦ジワではないのですが、眉間の気になるシワに期待して使い続けています。
使用者のなかには、塗り続けていたら額のシワがほとんど見えなくなった人がいたり、効果を実感しにくいほうれい線が目立たなくなったという人も複数いるそうで、“効いた”と実感している人が多いのも特徴です。
(1本あたり2.5ml(4本セット) 税込価格16,500円 問い合わせ先:シンクランド)
(5)サナ リンクルターン 薬用コンセントレートクリーム ホワイト(医薬部外品)/常盤薬品工業
シワ対策やシミ対策に働く有効成分「ナイアシンアミド」と、ハリ感のために働く「ピュアレチノール」の両方の成分が配合されているのに低価格という、コスパも素晴らしいクリーム。
また、独自のハリ・ツヤサポート成分の「加水分解コラーゲン末」と「コメ胚芽油」も配合されているので、全体のハリ感の底上げも期待できます。
鉱物油、着色料、合成香料、アルコール、パラベン、PGすべてが不使用です。同じシリーズの美容液もあるので併せて使っても◎。とにかく気になるシワがある場合は、まずクリームを毎日しっかり塗ることがおすすめです。
使用感
肌にしっかり密着するテクスチャーですが、肌の上にずっといるような油分の感触がないので使い心地のよいクリーム。シワ対策ものではあまり見かけない「ベルガモット&ラベンダーの香り」がフワッとただよって癒されます。
目周りの細かいシワやちりめんジワなら、短期間で効果を感じやすい気がします。何より、この価格で真剣なシワ、シミ対策ができる点は大きな魅力です。
(20g 税込価格1,980円 問い合わせ先:常盤薬品工業)
ご紹介したシワ対策コスメは、全て塗った方がいいと太鼓判を押せるものばかりです。気になっている方は、ぜひ今日から試してみてください。
(美容エディター&ライター 斎藤 真知子)
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【参考】
※エトヴォス
※モイスチュア リッチ リンクル クリーム – カバーマーク
※アスタリフト ザ セラム リンクルリペア(医薬部外品) – 富士フイルム
※セレイア モイスチャーリュクスST – シンクランド
※サナ リンクルターン 薬用コンセントレートクリーム ホワイト(医薬部外品) – 常盤薬品工業