年齢に応じて変化が出る顔立ちや体型に合わせて、上手に洋服を選びたいもの。なかでも、「厚手のニット」は着膨れを起こしたり、デザインによっては痛々しく見えたりします。
スタイリストの筆者が、40・50代が着てはいけないNGニットとおすすめのニットコーデをタイプ別にご紹介します。数あるニットのなかで大人女性に似合うもの・合わせにくいものを上手に選別していきましょう。
■タイプ別!40・50代が着てはいけないNGニット
上半身ぽっちゃりさん:リブニット
肩、二の腕、背中、脇周りのムダ肉が気になるという方にとってNGなニットといえば、「リブニット」。身体のラインに沿うようにピタッとフィットするシルエットなので、どうしてもボディラインが目立ってしまいます。
とくに見落としがちなのが「背中」。“前はスッキリとして見えているのに、後ろはムダ肉が段になっている”というケースも少なくないので、注意が必要です。
ボディラインを整えることが大切
上半身ぽっちゃりさんがどうしてもリブニット取り入れたい場合は、補正下着を着用するなどをしてボディラインを整えることをおすすめします。
もしくは、リブの幅が太めのものを選びましょう。リブ幅が太いと、余分な背中のムダ肉を目立たなくさせる効果があります。
上胸控えめさん:Vネックのオーバーサイズニット
年齢とともに気になり始める、バストのボリューム。上胸のボリュームが少なくると鎖骨やあばらの線が浮き出て、貧相に見えてしまいますよね。
元から骨格が華奢な方ほど年齢を重ねると上半身が骨張った印象になりやすいので、その点を考慮したニット選びが重要です。
とくにさけて欲しいのは、ゆったりとした「オーバーサイズシルエットのVネックニット」。ラクな着心地なのでつい手にしてしまいがちですが、胸元が広く開いている分、鎖骨のラインが目立ちやすいです。
ニットのシルエットと服地の厚みにも要注意
オーバーサイズシルエットのなかでも、薄手で生地に立体感のないニットを華奢な方が身につけるとより貧相なイメージがつきやすいため、ニットのシルエットと服地の厚みにも注意してください。
肩幅広めさん:パフスリーブニット
肩幅広めさんの大敵となるのが「パフスリーブニット」。昨今はパフスリーブのトレンドもあって、数多くのブランドから袖のボリュームが強いニットが登場しています。
とくに、肩のつけ根からしっかりボリュームのあるパフスリーブニットは、より肩周りがガッシリとしてしまいます。
ドロップショルダーならOK
トレンドのパフスリーブニットを可能な限り上手に取り入れたいとお考えなら、ドロップショルダータイプのパフスリーブニットならOKです。
ドロップショルダーは、肩幅広めさんにとっては好相性のアイテム。パフスリーブでも肩周りのボリュームが気にならないので、比較的取り入れやすいです。
■タイプ別!40・50代におすすめのニット&コーデ
上半身ぽっちゃりさん:ゆったりニット&ツヤ系スカート
(ソフトウールハイゲージ プルオーバー/ICB 税込価格19,910円)
上半身ぽっちゃりさんは、やや肉厚で立体的なオーバーサイズニットがおすすめ。ボディラインを拾いすぎることなく、スッキリとシャープな印象を与えてくれます。
ですが、着丈が長すぎると一転して野暮ったく見えてしまうので、コンパクトなショート丈、もしくはミドル丈のニットを選んでください。
ボトムスは、軽やかさを表現できる光沢感のあるスカートがおすすめです。秋冬に似合うマットサテンのプリーツスカートなどで、下半身に軽やかさを出しましょう。ボトムスが軽やかだと、その相乗効果で上半身のボリュームを軽減させることができます。
上胸控えめさん:ハイネックセーター&ロングジレ
(エクストラファインメリノリブ タートルネックニット/ICB 税込価格16,940円)
上胸控えめさんは、デコルテをすっぽりとカバーするハイネックセーターがおすすめです。できるだけ、身体にフィットしたシルエットのニットを選びましょう。
とはいえ、コンパクトなハイネックセーターは肌見せをしていないもののボディラインのシルエットが浮き出るので、バスト周りのラインが目立ちやすい傾向にあります。
そこで、バストラインをカバーアップするロングジレを投入しましょう。気になる脇周りや上胸の見える部分を少なくすることで、全身がスッキリとして美しい印象になります。
肩幅広めさん:ボートネックニット&カラーパンツ
(ミラノリブボーダー ニット/any FAM 税込価格4,999円)
肩幅が広い方には、ボートネックセーターがおすすめです。鎖骨周りがスッキリ見えるボートネックで、肩周りは落ち感のあるドロップショルダータイプのニットだと完璧です。
上半身のがっしりさを目立たなくさせるために、ボーダーなどの柄物のニットをON。ボトムスには、鮮やかなカラーパンツを加えましょう。
ボトムスにキレイ色を入れると視線が下半身に集中するため、上半身のがっしりさが目立ちません。ハイウエストのパンツを選ぶと、脚長効果も相まった美シルエットな着こなしが完成します。
■身体の悩みをカバーできるニットを選ぶ
体型やボディパーツのお悩み、コンプレックスは年齢関係なく人それぞれです。なので、年齢を気にする以上に「身体のラインがいかに美しく見えるか」といった点に重きをおいてニットを選ぶと良いと思います。
今回は、40・50代が悩みやすいパーツに焦点を当ててニットをご紹介しました。この秋の旬なニットを、ぜひGETしてくださいね。
(ファッションスタイリスト・ライター 角 佑宇子)
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