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外食で役立つ!「世界三大ハム」の味や食べ方のちがい

台湾料理研究家
小河 知惠子

外食で生ハムを注文しようと思うと、店によって置いている種類が違ったり、種類がいくつもあったりすることもしばしば。産地はなんとなくわかっているけれど、味や特徴については深く知らず、違いの分からないまま注文している人も多いはず。そこで今回は、料理研究家である筆者が、世界三大ハムともいわれる代表的な種類3つと、それぞれの原産国や作られ方、特徴についてご説明いたします。

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■1:プロシュート

イタリア式の生ハムです。燻煙せずに塩漬けした豚のもも肉を、火を通さずに吊るすなどして乾燥させて作ります。皮付きの状態で塩漬けされるため、塩分が少なめで甘みのある味わいが特徴です。イタリアでは豚のもも肉のみを指しますが、日本ではイタリア式で作られた燻煙していない生ハム全てをいいます。

他の食材と合わせるのがオススメ!

加熱せず、そのままの状態で食べるのが一般的。薄切りにして、他の食材と合わせましょう。もちろん単体で食しても美味しいですが、メロンに添えたり、サラダに加えたりするのもいいでしょう。

 

■2:ハモン・セラーノ

スペイン式の生ハムです。燻煙せず、塩漬けにした豚肉を低気温で長時間乾燥させて熟成させます。皮を剥いだ状態で塩漬けされており、まろやかな食感と比較的強めの塩加減が特徴です。

パンとの相性が抜群!

塩分が比較的強いため、パンとの相性が抜群です。本場スペインでは、チーズと一緒にパンにはさんだり、そのままパンのお供にしたりするのが一般的です。

 

■3:金華ハム

中国の金華地方で作られるハムです。豚肉を塩漬けにして乾燥させるのは、他のハムの製造方法と同じですが、豚に特徴があります。穀物を与えず、発酵した白菜などのみを与えて飼育するため、皮が薄く脂身の少ない肉に仕上がります。

加熱するのが本場の食べ方

本場中国では豚肉を生で食べる文化があまりなかったということもあり、加熱していただくのが一般的。スープの出汁を取る際に使用したり、スープに具材として加えたりするのにぴったりです。

いかがでしたか? 今回はハムの中でも、世界三大ハムと呼ばれる三種についてご説明いたしました。他にも、ドイツ式の生ハム「ラックスハム」など、まだまだたくさんの種類が存在します。ぜひ色々な種類を試して、お気に入りの生ハムや、あなただけの食べ方を見つけてください。
(料理研究家 オガワチエコ)

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