「年齡とともに、髪のハリやツヤがなくなってきた」とお悩みの方は少なくないでしょう。インナーケアとして、美髪づくりに欠かせない栄養素を意識して摂取することがおすすめです。
管理栄養士の筆者が、髪のケアに必要な栄養素&食材をご紹介します。
■40・50代の髪にハリ・ツヤがなくなる理由
年齡とともに髪のハリやツヤがなくなるのはなぜでしょうか?
その主な理由のひとつとして「血流」が挙げられます。加齢によって血液の流れが悪くなると、当然、頭皮の血流も悪くなります。その結果、髪の生まれ変わりが遅くなると、ハリ・コシのない細い髪を招きます。
シャンプーやトリートメントなどの外からのケアも大切ですが、毎日の食事からも髪のケアをしていきましょう。
■美髪づくりに大切な栄養素
ヨウ素&亜鉛
ヨウ素には、代謝を上げて細胞の生まれ変わりを促す働きがあります。頭皮や髪の生まれ変わりが促されることで、ハリ・ツヤのある元気な髪が生えてくるでしょう。
また、髪はタンパク質からできており、亜鉛には「タンパク質」の合成をサポートする働きがあります。なので、美髪づくりのためには、十分な亜鉛の摂取がおすすめです。
おすすめ食材
ヨウ素は昆布などの海藻類に多いため、手軽に摂取するためにとろろ昆布や乾燥わかめを常備しておくことをおすすめします。
亜鉛は牡蠣に豊富に含まれている印象が強いですが、カタクチイワシ(煮干し)やパルメザンチーズにも豊富です。
また、いずれの食材にも「カルシウム」が豊富に含まれているため、更年期女性にはメリットが多いです。
ビタミンE
ビタミンEには、血管を広げる働きがあります。十分なビタミンEの摂取によって頭皮の血行が良くなると、髪の生まれ変わりを促す効果が期待できます。
おすすめ食材
黒ゴマにはビタミンEが豊富に含まれているため、意識して摂取することをおすすめします。
さらに、「セサミン」「セサミノール」「アントシアニン」などの抗酸化成分も豊富に含まれているので、活性酸素を除去して細胞の老化対策もすることができます。細胞が若々しく保たれることで、ハリ・ツヤのある元気な髪を生み出すことにつながります。
ゴマは外皮が硬いため、栄養素をしっかり摂取するためにはすりゴマ、あるいは練りゴマの状態で食べるようにしましょう。ビタミンEは酸化しやすいため、食べる直前にすりゴマや練りゴマにしてくださいね。
タンパク質&オメガ3系脂肪酸
髪はタンパク質からできているため、タンパク質不足は髪のパサつきや細くなる原因を招きます。また、オメガ3系脂肪酸には血流を良くする働きや、頭皮の脂質バランスを整える働きがあると考えられています。
そのため、美髪づくりには、良質なタンパク質とオメガ3系脂肪酸が大切です。
おすすめ食材
良質なタンパク質とオメガ3系脂肪酸を豊富に含むカツオやアジなどの食材を意識して取り入れることがおすすめです。
オメガ3系脂肪酸は加熱に弱い性質をもつため、これらの食材は刺し身の状態で食べましょう。あるいは、汁ごと摂取できるスープや炊き込みご飯にしても良いですね。
髪は第一印象に大きく影響するため、年齡を重ねてもハリ・ツヤのある元気な髪を維持したいところ。ぜひ毎日の食事からも、美髪づくりを意識してみてくださいね。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
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【参考】
※髪のハリ・コシとは?復活させる7つの方法 – 大阪AGA加藤クリニック
※【SPコラム②】眼と髪への影響について – あぶら研究室