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溜まったストレスに注意!「6月病」を防ぐ方法3つ

理学療法士/睡眠の専門家
矢間あや

5月の大型連休明けごろから心身の不調を訴えるケースを「5月病」といわれますが、「6月病」はご存知ですか?

実は「6月病」も「5月病」などと同じく、社会で認知されつつあります。

溜まったストレスに注意!「6月病」を防ぐ方法3つ

理学療法士の筆者が、「5月病」と「6月病」の違いや、「6月病」を予防するために気をつけたいこと&予防法を紹介します。

■「6月病」は、ココロとカラダの不調

「5月病」も「6月病」も、どちらも正式な医学的な名称ではなく、診断は適応障害やうつ病と診断されることが多いです。

症状は、ココロとカラダに出やすいとされています。

ココロに出る症状

代表的なものとして、以下のようなものがあげられます。

・集中力がなくなる

・イライラし、怒りの気持ちがおさまりにくくなる

・気持ちが落ち込みやすくなる

・やる気が急に失せる

・いつもなら楽しいと思えるようなことが楽しいと思えなくなり、「楽しいことがない」と考えてしまう

カラダに出る症状

代表的なものとして、以下のようなものがあげられます。

・寝ても疲れがとれず、朝から体がだるい

・夜、寝つきが悪くなる

・夜中、何度も目が覚めてしまう

・食欲がなくなる

・ドキドキして苦しくなったり、痛みを感じたりする

・めまいや吐き気などに悩まされることが増える

「6月病」と「5月病」の違い

よく知られる「5月病」は、4月からの新しい環境に慣れようと頑張りすぎてしまい、ゴールデンウィーク明け頃から起こる心身の不調のことをさし、社会人に限らず、学生にも起こりうる急性の心身の不調が特徴です。

「6月病」は、名称に“6月”とは入っていますが、慢性的に続く不調とされています。

4月からの環境変化が原因ではあるものの、我慢に我慢を重ね、耐えきれなくなってしまった不調が6月頃に出てくるといわれており、異動などで環境の変わった社会人に多いのが特徴とされています。

■「6月病」を予防するための3つの対策

(1)朝、太陽の光を浴びる

“幸せホルモン”と呼ばれるセロトニンには、ストレス軽減や様々な健康効果が期待できるとされています。セロトニンを増やすには日光浴が効果的です。

セロトニンは脳内の電気信号を神経細胞に届ける働きがあります。心の安定に深く関与する脳内神経伝達物質で、不足すると精神が不安定になると考えられています。

梅雨で日光不足になりがちなこの時期、雨の日や曇りの日は、晴れの日と比べると光量が減少してしまいます。そのため、晴れの日よりやや多めに外に出て、光を浴びましょう。

(2)適度に身体を動かす

適度な運動は、セロトニンの分泌にも良いと考えられています。

おすすめはリズム運動です。リズムによって身体が一定のリズムを刻む、ウォーキングやジョギングや水泳などは、おすすめの運動です。

また、動かない生活をしていると、脳は疲れているのに身体が疲れず熟睡ができないなど、睡眠の問題にも発展します。

(3)思い切って休息をとる

仕事も家庭もと忙しい世代にとって、なかなか「休む」ことは難しいかもしれませんが、思い切って「休み」をとることも一つの手です。

頑張り世代は休むことをサボること、いけないことと考える方もいらっしゃいます。ですが、元気に活動するためには、休むことも大切です。

全てはバランス。思いきってお休みをとることも重要な方法です。

「5月病」と「6月病」は、どちらも「ストレス」が原因といわれています。何事も無理は禁物です。日ごろからストレスとうまく上手に付き合う方法を身につけて、うまく乗り切っていきましょう。もし具合が悪いが続いている場合は、早めに医療機関に相談してください。

(著者/講師/理学療法士 矢間 あや)

 

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