お酒のおつまみとして定番のソーセージ。居酒屋のメニューで盛り合わせなどを頼むことも多い思いますが、そこでふとある疑問が頭をよぎります。「ソーセージとウインナーの違いは何?」。なんとなく答えを知らないままの方も多いのでは? そこで今回は料理研究家の筆者が、ソーセージとウインナーのちがいについてご紹介します。
■「ウインナー」はソーセージの一種だった!
「ソーセージ」とは、挽き肉にした鳥獣類の肉を塩や香辛料で調味し、牛・豚・羊などの腸に詰めて乾燥、薫煙をほどこした保存食品のこと。肉を詰めるために使うのが羊の腸の場合を「ウインナー」といいます。ですから、ウインナーはソーセージの一種なのです。
■腸の種類で呼び名が変わる!?
ソーセージを作る際に肉を詰める腸のことを「ケーシング」と言います。ケーシングが豚の場合は「フランクフルト」、牛のものを使った場合は「ボロニアソーセージ」と分類されます。
最近は豚や腸でも関係ない!?
現在ではこのケーシングに人工の素材を使用するようになっています。その場合は製品の太さによる分類が主になりつつあります。
・直径が20mm未満のもの:ウインナー
・直径20mm以上36mm未満のもの:フランクフルト
・直径が36mm以上のもの:ボロニアソーセージ
といった具合です。ただし、ケーシングが明確に動物の腸であれば、直径の長さは関係なく、その種類で分類されます。
■サラミ・チョリソもソーセージの一種
お酒のおつまみとしてよく用いられるサラミも、ソーセージの一種。ハーブやスパイスを使用して調味し、低温乾燥などの製造過程を経て完成します。チョリソもよく耳にすると思いますが、こちらは主に豚肉を使用し、香辛料を加えたスパイシーさが特徴のソーセージです。
■魚肉ソーセージってどんなソーセージ?
スーパーやコンビニでおなじみの「魚肉ソーセージ」は、 魚肉や鯨肉を原材料の50%以上に使用しているものをいいます。それ以下の15%以上50%未満の場合は「混合ソーセージ」と分類されます。
いかがでしたか? 普段、何気なく食べているソーセージにもこれだけの種類があるんですね。盛り合わせにされている際は、1本1本種類を確かめて、味わってみてはいかがでしょうか。
(料理研究家 オガワチエコ)
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