夏は、白髪染めが色落ちしやすい季節。ジリジリと降り注ぐ紫外線により、髪のダメージと共に色落ちも気になるという方は多いのではないでしょうか。
美容師の筆者が、夏の白髪染めをキープする方法をご紹介します。
■夏に白髪染めが色落ちしやすい理由
夏に白髪染めが色落ちしやすい主な原因は、やはり「紫外線」です。年々増す暑さの影響もあり、髪はダメージを受け続けています。
紫外線による主な色落ち原因は以下になります。
・紫外線が髪の内部に入り込むため
・髪に受ける紫外線量は肌よりも多いため
・紫外線によりキューティクルが傷つき、ダメージを受けやすくなるため
紫外線から髪を守ることで色落ちのスピードを緩めることができますので、夏はしっかり紫外線ケアしましょう。
■夏の白髪染めをキープする方法3つ
白髪染めしたばかりなのに、もう色落ちしているということがないように、今からできることを始めてみましょう。
(1)紫外線をUVケアアイテムでしっかりブロック
髪用の日焼け止めが発売されているということはご存知ですか? 肌と同じで、髪も紫外線の影響を受けるため、最適なケアが必要です。
髪用の日焼け止めは、「スプレータイプ」「オイルタイプ」「トリートメントタイプ」などのラインナップがあります。以下の数値を目安に、ご自分の使いやすいものでしっかりとケアをしてください。
屋内での紫外線防止:SPF10~20 PA++
屋外での軽いスポーツなど:SPF20~40 PA+++
炎天下の日の外出やマリンスポーツ時:SPF50以上 PA++++
数値が高いほど日焼け止め効果は高いですが、その分髪や頭皮に負担がかかりやすいので、シーンや目的に合ったものを選びましょう。
※SPF=UVB(紫外線B波)を防ぐ効果が続く時間(SPF1=約20分間)
※PA=UVA(紫外線A波)を防ぐ効果を表した指標(+が多いほど効果が高くなります)
(2)紫外線を浴びた後はしっかり保湿
髪が強い紫外線ダメージを受けると、キューティクルが剥がれた状態になります。キューティクルが剥がれると髪内部に紫外線が入りこみやすくなり、白髪染めの色素流出につながってしまいます。なので、髪に栄養分を補給することが大切です。
浴室内では髪内部のダメージをインバストリートメントでしっかりケアし、入浴後はキューティクル補修効果が配合されているアウトバストリートメントで、さらに髪をいたわってあげましょう。
ドライヤーの際は最後に冷風を
ドライヤーで髪を乾かす際、最後の仕上げに冷風で髪を冷やすと、キューティクルを引き締める効果が期待できます。ぜひ、実践してみてください。
(3)洗浄力の高いシャンプーはさける
洗浄力の高いシャンプーは、白髪染めの色落ちを早めてしまいます。
特に、アルカリ性の石鹸シャンプーは洗浄力が高く油分を落とす力が高いため、キューティクルが開きやすくなり、色落ちもしやすくなってしまいます。アルカリ性の石鹸シャンプーは汚れをしっかり落としたい方には向いていますが、色落ちを気にされている方には向いていないでしょう。
また、カラーリング後は、色素の定着と髪内部の成分の流出を抑えるため、当日のシャンプーはさけることをおすすめします。
弱酸性のリンスとセット使いを
もしアルカリ性の石鹸シャンプーを使用する際は、アルカリ性の石鹸シャンプー専用の弱酸性のリンスをセットで使用すると、キューティクルを引き締める効果が期待できます。
■色落ちしにくい美容室でのヘアオーダー方法
季節問わず色落ちしやすいという方もいらっしゃるかと思います。そのような方は、美容室でヘアオーダーされる際に、しっかりとそのお悩みを担当の美容師に伝えてみてください。カラーリング当日の仕上がりが希望の明るさなのか、白髪染めが褪色してくる2週間後の仕上がりが希望の明るさなのかによって、カラー剤に違いが出るためです。
色落ちしやすい方がセルフカラーをする場合は、ひとつ暗めのカラーで染めると色素量が濃くなるため、色もちが良くなります。ただ、色素量が濃くなるということは暗く仕上がるため、希望の明るさの範囲で調整するようにしてください。
今回は、夏の白髪染めをキープする方法をご紹介しました。ぜひ、参考にしてみてください。
(美容師/ヘアメイク/セミナー講師 Mayu)
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