甘いおやつの代表としてイメージが強い「チョコレート」。選び方によっては、私たちのエイジングケアや健康などをサポートしてくれる優秀食材になります。
インナービューティー料理研究家の筆者が、40・50代におすすめのチョコレートの選び方をご紹介します。
■チョコレートとは
チョコレートの原料は「カカオ」。“カカオポッド”と呼ばれる20センチほどのラグビーボールのような大きな果実のなかに、カカオ豆が約30個入っています。
このカカオ豆を発酵・乾燥させて、余分な外皮や胚芽を取り除いたものがチョコレートの原料となります。
砕かれたものは「カカオニブ」、細かくしたものは「カカオパウダー」として流通します。どちらもスーパーフードとして、ヘルスコンシャスな人たちの間で人気です。
カカオの抗酸化力がスゴイ
カカオには、美容や健康をサポートする栄養素が豊富に含まれています。
まず注目すべきは、細胞老化のケアをサポートする抗酸化力の高さ。カカオに含まれている「カカオポリフェノール」という特有成分は抗酸化力が非常に高く、美肌作りはもちろん、血管の老化対策などが期待されています。
健康が気になり始める40・50代の生活習慣病対策にもおすすめです。
太りにくい身体作りにも
「カカオポリフェノール」には、脂肪の蓄積を抑制する働きも期待されています。
私たちの身体に備わっている代謝能力は、加齢とともに減っていくもの。適度な運動を取り入れ、バランスの良い食生活を送ることは基本中の基本ですが、カカオポリフェノールのように脂肪が溜まりにくい身体作りをサポートする食材・栄養素を取り入れることも大切です。
更年期のイライラ予防にも
カカオには、「テオブロミン」というポリフェノールの一種も含まれています。テオブロミンには、血流促進や利尿作用、脳への働きかけによる思考力アップなど、さまざまな働きが期待されています。
血流が良くなると身体がリラックスできるため、更年期症状のひとつであるイライラやストレスの緩和にもおすすめです。
■40・50代のチョコレートの選び方
上記でご紹介したようにチョコレートの原料となる「カカオ」には、美容と健康に嬉しい栄養が豊富に含まれています。
ただし、市販のチョコレートは、カカオだけでなく砂糖や乳化剤などを加えて作られていることがほとんどです。
カカオの栄養を無駄なく摂取したい方は、カカオ含有率の高いチョコレートを選びましょう。カカオ含有率が高いものほど香り高く、苦みは強くなりますが、アレンジすることで食べやすくなりますよ。
チョコレート効果 カカオ95%/明治
筆者のお気に入りは、カカオ95%の「チョコレート効果」。
高カカオなのでそのままだとやや苦いですが、ホットミルクやカフェラテのお供にすると食べやすいです。
(60g 税込価格256円(編集部調べ))
美容に嬉しいアレンジレシピ「ベリーチョコスムージー」
冷凍ベリー、ハイカカオチョコレート、豆乳を合わせただけのスムージーです。肌寒い日は、ホットにしても美味しいですよ。
ベリー類は甘みが強い割に糖質が低いフルーツで、「食物繊維」も豊富です。不足しがちな「カルシウム」や食物繊維と一緒に、「カカオポリフェノール」を美味しく摂取できる一杯です。
どうしても毎日のおやつがやめられないという方は、たまにはこのようなスムージーに置き換えてみてください。
美容と健康をサポートする「ハイカカオチョコレート」。5年後、10年後の身体を作るのは、毎日の食事です。ぜひ日々の食生活に、栄養豊富なカカオを取り入れてみてくださいね。
※各商品の情報は記事公開時のものです。
(インナービューティー料理研究家 フードコーディネーター 國塩 亜矢子)
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【参考】
※チョコレート効果 カカオ95%/明治
※吉田企世子・松田早苗/監修(2016年)『あたらしい栄養学』高橋書店※上西一弘/著(2016年)『栄養素の通になる』女子栄養大学出版部※蒲池桂子/監修(2010年)『美肌美人栄養学』エクスナレッジ※三輪正幸/監修(2012年)『からだにおいしい フルーツの便利帳』高橋書店※平田雅子/監修(2010)『不調をなおしてキレイになる 女性ホルモン基本事典』成美堂出版※森拓郎/著(2021)『きれいな人の老けない食べ方』SBクリエイティブ※斎藤糧三/監修(2016年)『スーパーフード事典 BEST50』主婦の友社※庄野雄治/著 平澤まりこ/イラスト(2014年)『コーヒーの絵本』サンクチュアリ出版