食事の基本は一汁三菜。中でも日本人の食卓に欠かせない汁物が、お味噌汁です。人によっては毎日毎食欠かせないという方もいらっしゃるでしょう。具材や味噌の種類によって風味も異なりますから、毎日食べても飽きませんが、たまには一風変わったお味噌汁をいただきたくなることもあるのでは? 今回は、料理研究家である筆者が、「美味しい味噌汁ちょい足しレシピ」をご紹介いたします。
■1:ラー油
けんちん汁に一味や七味を入れるのを想像すると分かりやすいでしょう。お味噌汁に辛さが少し加わることで、ひと味違ったコクや風味が味わえます。中でもラー油は一味や七味よりも風味を感じやすく、湯気と一緒にピリ辛の香りが立ちこめて食欲をそそります。
■2:バター
北国に行くと外せない、こってりとした味噌ラーメンにバターが乗っているのは、珍しいことではありません。お味噌汁とバターの相性は抜群なのです。少し油っぽい舌触り、マイルドな風味、深いコク。どんな他の料理にも合わせやすい、マイルドなお味噌汁の出来上がりです。
■3:柚子胡椒
ピリッとしたコショウの風味でご飯が進み、後味はさわやかな柚子の香りに包まれます。たまねぎや大根などの具材に加えると、野菜の甘味を引き出し、深いコクも生まれます。柚子胡椒は塩分が多いので、その分味噌を減らすよう注意して下さい。
■4:ベーコン
お味噌汁にベーコンを加えるだけで、まるで出汁を取ったかのような、お肉の深い味わいが加わります。野菜系の具材と合わせると、いつものお味噌汁が一気に華やかに。味噌ラーメンのチャーシューのような役割が期待できます。「ちょい足し」からは多少ズレますが、ひと手間かけてお味噌汁を作っている段階でベーコンを入れて煮込むと、さらに深いコクと風味が生まれます。
いかがでしたか? 日本の食卓に欠かすことのできないお味噌汁。普段のままでも美味しいですが、たまにはひと味違った美味しさを味わってみませんか。ちょっと邪道に感じるかもしれませんが、だまされたと思って、ぜひ一度お試しください。
(料理研究家 オガワチエコ)
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