「腸内環境の改善のため、いろいろ頑張っているのだけれど、思ったように改善しない……」ということもあるのではないでしょうか。
美容と健康に役立つ食スタイルを提案して20年の美養フードクリエイターである筆者が、腸不調を招く食べ物3つをご紹介します。
■腸活のためにマイナスしたい食べ物3つ
腸の調子を良くするためには、発酵食品や食物繊維の多い食べ物など、腸活に役立つものをプラスすることも大切ですが、腸内環境に悪影響を与えるものをマイナスすることも大切です。
腸不調を招く食べ物を習慣的に食べていないか、チェックしてみましょう。
(1)揚げ物
肉は身体に必要な食べ物です。けれど、肉の脂は悪玉菌の大好物です。
さらに、とんかつや唐揚げのような揚げ物は、衣がしっかりと脂を吸っているため、焼いたり煮たりした肉より多くの脂を摂ることになってしまいます。
また、揚げたてをすぐに食べるのであれば良いのですが、お惣菜として販売されている揚げ物は揚げてから時間がたっているため、揚げ油も酸化しています。
酸化した食べ物を摂って、身体によいことはありません。
揚げ物を食べるときは、自宅でこめ油やオリーブオイルなど身体にやさしい油を使って、揚げたてをすぐに食べましょう。
また、野菜サラダや海藻サラダなど、糖や油の吸収を穏やかにするものを先にしっかりと食べてから揚げ物を食べるようにしましょう。
(2)甘いチョコレート
チョコレートは、カカオポリフェノールや食物繊維が摂れて、美容と健康、そして腸活にも役立つ食べ物です。
ですが、それらはカカオに由来するものであるため、カカオが少ない甘いチョコレートでは腸活効果があまり望めないばかりでなく、砂糖という悪玉菌の好物を摂ることになってしまいます。
チョコレートを食べるのであれば、高カカオチョコレートを選ぶか、オリゴ糖など善玉菌のエサとなる甘味料を使っているチョコレートを選びましょう。
(3)氷菓子
氷菓子のような冷たいものは、胃腸を冷やします。
私たちの身体は、深部体温が37℃台で正常にはたらくようにできているため、身体が内側から冷えてしまうと、おのずと腸の動きも緩慢になり、腸内環境の悪化の一因となります。
また、冷たいものは味を感じにくいため、温かい状態で飲んだり食べたりするものより多くの甘味料などが使用されています。
良質の甘味料であればいくらか多く摂っても構いませんが、市販の冷たいものには、人工甘味料や液糖が使われていることが多いため、できるだけ控えましょう。
どうしても冷たいものが食べたいときは、食べすぎないこと。そして、シナモンやジンジャーパウダーなど、血液の流れをサポートするトッピングを加えたりして、工夫をしましょう。
腸活を頑張っているのに、なかなか成果を感じられない方は、腸不調を招く食べ物を習慣的に食べていなかチェックしてみてくださいね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ)
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