腸内環境が美容と健康の要であることが広く知られ、発酵食品や食物繊維を意識した食生活をおくる方も多くなりましたね。
プラスすることも大切ですが、腸内環境に悪影響がある食習慣をマイナスすることも大切です。
美容と健康に役立つ食スタイルを提案して20年の美養フードクリエイターである筆者が、腸内環境のために卒業したい夜のNG習慣を3つご紹介します。
■腸のゴールデンタイムは夜
臓器の働きは交感神経が司っているものが多いのですが、腸は副交感神経が司っています。
そのため、腸は、副交感神経が優位になる夜の時間帯に活動する臓器です。
寝ている間に、日中の緊張を和らげ副交感神経が優位なリラックスした状態をつくることで、腸の動きも良くなり、腸内環境の改善につながります。
■腸が衰える夜のNG習慣3つ
(1)刺激の強いものを食べる
辛いもの、脂っこいもの、甘いものなど、味がしっかりとした刺激の強いものは交感神経を刺激します。
日中に食べるのであれば問題ありませんが、夜は副交感神経を働かせたい時間ですから、刺激の強いものを夜に食べるのは控えましょう。
(2)食物繊維の多いものをたくさん食べる
食物繊維は、腸内善玉菌のエサとなるため腸内環境のために必要な栄養素です。
糖や脂肪を絡めて吸収を穏やかにする、胃にゆっくりとどまり満腹感を持続させる、などの働きからわかるように、消化がよいものではありません。
ですから、夕食に食物繊維の多い野菜などをたくさん食べてしまうと、消化に時間がかかり、「夜は腸のお掃除をする」という腸本来の働きをすることができません。
夜は食物繊維の多い食事は避けましょう。
(3)食後にすぐ寝る
食後は眠くなってしまうものですが、食後すぐに寝ると、まだ胃に食べ物が残った状態で寝ることになります。
すると寝ている間も消化をしなければならず、夜の腸の運動の妨げになるばかりでなく、睡眠の質も低下してしまいます。
寝ている間は、細胞が修復され生まれ変わる時間帯です。
腸内環境のためにも、アンチエイジングのためにも、睡眠の質を下げないために、食事は就寝の3時間前までに済ませましょう。
食習慣を変えるのは大変なことですが、一度にすべてをやめるのではなく、少しずつ良い習慣に変えていく努力をしたいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ)
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