夏休みももう終わり、なかなか普段の時間感覚が取り戻せず、おうちの方が言っても、なかなか勉強に取りかかれないお子さんも多いのではないのでしょうか。そこで今回は、お子さんが勉強に取りかかりやすくなるアイディアをご紹介します。
■取り組む時間を明確にして意識させる
ただ単にお子さんに「早くしなさい」と言っても、お子さんにとっては何時にやればいいのかわかりません。ですから、おうちの方は、「5時からやろうね」などと、勉強する時間を明確に伝えてください。すると、漠然としていた時間が明確になって、お子さん自ら時間を意識できるようになります。また、習い事など1日に複数やることがある場合は、「何時からは宿題で、何時からは習いごとね」と取りかかる順番を教えるサポートをおうちの方がしてあげましょう。こうすることでお子さんも、何から取り組んでいいかわかりやすくなります。
■子どもが勉強をしている間は見守る
まだお子さんが低学年のうちは、1人だけで宿題に取り組むのはけっこうハードルの高いもの。そこで、お子さんが宿題をしている間は、おうちの方が近くで勉強をしている姿を見守ってあげるといいでしょう。するとお子さんも「見ていてくれるんだ」という安心感から勉強に取り組む意欲も出てきます。もっと効果的な方法は、お子さんと一緒に机に向かうこと。家計簿でも読書でも構いませんから、お子さんと一緒に机にむかって見ましょう。こうすることで、一緒に何か取り組んでいるという雰囲気が、勉強をしやすいムードを作ってくれます。
■できたことは必ず最後に確認と褒める
意外とおうちの方ができてないのが、お子さんが取り組んだ後の確認と褒めること。おうちの方の多くは、勉強をやるまではお子さんのことを気にかけるのですが、それ以降はほったらかしの場合が多いのです。でも、それだとお子さんも「せっかくやったのにほったらかし?」と思ってしまい、次も勉強に取り組もうという意識がなくなりがちに。ですから、お子さんが勉強に取り組んだあとには、きちんとやったところを確認してあげてください。この時のポイントは、たとえ間違えたり、できていないところがあっても、褒めること。しっかりできているところを褒めるのもいいですが、「勉強をした」という行為自体をきちんと褒めてあげて。「よし次もやるぞ」という意欲を引き出させます。
小学校低学年というのは、まだまだおうちのかたのサポートが必要な時期。手間はかかりますが、この時期に自分から勉強にとりくむ姿勢を身につけておくと、高学年や中学生になっても、その姿勢が身についているので、おうちのかたのサポートも必要なくなります。「面倒だな」と感じても、この時期に手間をかけることで、自ら勉強するお子さんになるのです。
(ライター・長岡宏江)
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