ダイエットというと、食べたり飲んだりする内容や食べる量を気にすることが多いですよね。
実は、食べたり飲んだりする「タイミング」も大切です。
管理栄養士の筆者が、朝一番に飲むことでダイエットサポートが期待できる飲み物を3つ、ご紹介します。
■ダイエットに「朝イチ」が大事な理由
朝一番の食事である朝食がダイエットには重要な理由とは、何なのでしょうか?
食事をすると、体内に吸収された栄養素が分解されて、一部が熱となって消費されます。
そのため、安静にしていても代謝が活発になり、消費カロリーが増えます。
これを「食事誘発性熱産生」といいますが、ある研究で、同じ献立の食事をとっても、朝食が夜食の約4倍も食事誘発性熱産生が大きかったということが示されたのだそう。
朝食の摂取によって体温やエネルギー代謝が上がることも報告されており、ダイエットには朝食を活かさないわけにはいかないことが分かりますね。
タンパク質は食事誘発性熱産生によるエネルギー消費が高いため、チーズやゆで卵などのタンパク質が豊富なメニューを取り入れましょう。
あわせて、ダイエットサポートが期待できる飲み物も意識できると、ベストです。
■朝イチに飲んで痩せる!おすすめ飲み物3つ
朝一番に食事とあわせて飲むことでダイエットサポートが期待できる飲み物を、ご紹介していきます。
(1)炭酸水
炭酸水に含まれる二酸化炭素は、便を柔らかくする働きがあるのだそう。
そのため、炭酸水を飲むと排便しやすくなり、便秘が解消されて、代謝の良い体づくりに役立ちます。
特に朝は、食事や飲み物を摂ることで胃が刺激されて腸の動きが活発になるため、朝一番の炭酸水はダイエットに効果的です。
炭酸水をそのまま飲むのも良いですし、お酢をまぜて飲むのもおすすめ。
お酢には、胃や腸を刺激して、その動きを活発にする働きがあるため、炭酸水と組み合わせると効果的ですよ。
さっぱりと飲めるため、これからの暑い季節にもぴったりです。
(2)青汁
朝食に食物繊維を十分に摂取すると、朝食後の血糖値上昇を抑えられるのはもちろんのこと、昼食後の血糖値も上がりにくくなるのだそう。
これを「セカンドミール効果」といいます。
血糖値が高くなると、元の血糖値に戻すためにインスリンが分泌されるのですが、インスリンには余分な糖を脂肪として体に蓄積する作用もあるため、ダイエット中は血糖値の制御がカギとなります。
青汁は手軽に食物繊維を摂取できる飲み物ですので、ぜひ朝に飲んで効率的にダイエットサポートを得ましょう。
(3)トマトジュース
トマトジュースには「リコピン」が豊富に含まれています。
リコピンには抗酸化作用があり、血流を改善する働きや肥満を防止する働きがあるのだそう。
また、リコピンは1日の中でも朝に摂取すると吸収率が高いため、朝食にトマトジュースを飲むのがベストです。
脂溶性という性質をもつことから、牛乳やチーズなど、脂質を含むものとあわせて飲むのがおすすめですよ。
ダイエットは、「朝」の食事や飲み物を大切にすることが肝心です。ご紹介した飲み物は、便秘解消作用や抗酸化作用があることから、美肌づくりやアンチエイジングにも効果的ですので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
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【参考】
※食事誘発性熱産生/DIT – 厚生労働省
※朝食で朝の体のスイッチオン! – 明治
※便秘解消をサポートする飲み物とは? – 健栄製薬
※お酢の効果・効能 – タマノイ酢
※朝食の重要性と糖質の「質」 – 富士フイルム