「年齢を考慮したスキンケアをしているのに、肌の調子が悪い」「老けて見える」といった悩みはありませんか?
その原因は「洗顔」にあるかもしれません。
エステティシャンの資格を持つ筆者が、40・50代がすべき正しい洗顔のやり方をご紹介します。
■洗顔の役割と重要性
「洗顔はそんなにお肌に影響があるの?」と感じている人のために、まずは洗顔の役割と重要性を紹介します。
洗顔の役割
・余分な皮脂や汗を落とす
・古い角質を除く
・肌に付着したホコリなどを落とす
・毛穴づまりをなくし、次のケアの浸透力をアップさせる
洗顔には、体から作り出される皮脂や汗だけでなく、付着した外的な汚れを取り除く働きがあります。
落としきれずにそのままにしておくと、肌トラブルにつながるだけでなく、その後のスキンケアにも影響を与え、「老け肌」印象につながることも。
スキンケアのファーストステップである洗顔が適切でなければ、年齢にあったスキンケアを使用していても期待通りの効果を得られない可能性があるため、しっかり見直していきましょう。
■40・50代におすすめ!正しい洗顔のやり方はこれ!
忙しい毎日&ホルモンバランスなどの変化により、ゆらぎやすく繊細な40・50代の肌の洗顔方法は、「たっぷりの泡で洗う」こと以外にもさまざまなポイントがあります。
ご自身の洗顔方法を見直してみましょう。
(1)洗顔前は手を清潔に
洗顔する手が汚れていては意味がありません。
まずは手を洗い、清潔な状態にします。
(2)肌を軽く温める
ホットタオルやスチーマーを使って、肌や毛穴を温めて柔らかくします。
ホットタオルを使用する人は、肌あたりのいいタオルを軽く濡らし電子レンジで30〜60秒ほど温め、ぬるま湯程度の温度にしておきましょう。
「忙しくて毎日はできない!」という人は、週末のスペシャル洗顔として取り入れて、日々のストレスにならないようにしてくださいね。
(3)洗顔料は推奨量を使用する
洗顔料には、ペーストタイプやポンプで泡が出るタイプ、ジェルタイプなど、さまざまな種類があります。
どのタイプを使用する場合でも、推奨量分はたっぷり使用するようにしましょう。
そうすることで、洗顔時の肌への摩擦を避け、優しく汚れをオフすることができます。
(4)やさしく洗顔料を転がすイメージで
泡立てるタイプの場合は、たっぷりの泡を作ってから洗います。
全体的に洗顔料を肌の上で転がすようなイメージで洗います。小鼻や目の周りといった細かい部分は、力の入りやすい人差し指の使用は避け、中指と薬指を使ってやさしく洗うようにしましょう。
(5)ぬるま湯で洗う
30〜36度くらいのぬるま湯を、肌にパシャっと浴びせるように、やさしく丁寧に洗うようにしましょう。
肌の皮脂は、30度前後の温度を超えると徐々に溶け出していくとされています。
そのため、あまり冷たい水で洗うと皮脂がうまく流れないこともあるため、ぬるま湯を基本にしましょう。
(6)水分は「吸い取る」
最後の水分オフは、とても重要です。
拭き取る際に「ゴシゴシ」こすってしまうと、これまでの工程が無駄になってしまいます。
タオルに顔を軽く乗せるようなイメージで、「拭き取る」感覚ではなく「吸い取る」感覚がポイントです。
「洗顔」の役割や重要性、40・50代におすすめの洗顔方法を紹介しました。「老け肌」印象から卒業するためにも、ぜひ参考にしてくださいね。
(ヘルス&ビューティーコンシェルジュ 西川美佐子)
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【参考】
※『新エステティック学 技術編』日本エステティック協会※日本香粧品学会 編集『皮膚をみる人たちのための化粧品知識』(2022年)南山堂