ダイエットと「腸」には、深い関係があることをご存知でしょうか?
実は、「腸」をいたわる食生活を送ることが、ダイエットへの近道になる可能性があります。
管理栄養士の筆者が、腸疲労と体重増加の関係や、腸疲労をまねくおそれがある食べ物について、ご紹介します。
■腸疲労と体重増加の関係とは?
実は、腸が疲れると腸内細菌のバランスが崩れ、栄養素の消化・吸収や老廃物の排出といった代謝機能が低下するため、体重増加が起こる可能性があります。
また、腸内細菌のなかには「デブ菌」と呼ばれるものが存在しており、食べ物から過剰にエネルギーを取り込んで体に脂肪として蓄積してしまうのだそう。
このデブ菌は、糖質や脂質が多く、食物繊維が少ない食生活を続けていると増えやすいといわれています。
以上のことから、「腸に負担を与えない食生活」と「デブ菌が増えやすい食べ物を避けて食物繊維をしっかり摂ること」がダイエットのカギだといえますね。
■腸のために控えたい!「デブ菌」が増える食べ物3つ
(1)インスタントラーメン
インスタントラーメンは脂質が多く、食物繊維やタンパク質、ビタミン類が少ないという特徴があります。
手軽に食べられるメリットはありますが、デブ菌を増やす可能性が高い食べ物です。
また、脂質が多いと消化に時間がかかる=腸に負担をかけることになります。
腸が疲れてしまうことからも、代謝を低下させ、痩せにくい体になってしまうおそれがあります。
インスタントラーメンを食べる際には、お湯を注ぐ前に冷凍野菜をプラスしたり、カットサラダをトッピングしたりするなど工夫をして食べてみてください。
また、ノンフライ麺をチョイスすると、脂質量を大幅にカットできるため、選択肢に入れてみると良いでしょう。
(2)ソーセージ
ソーセージは糖質量が少ないため、糖質を減らしたいダイエット中に食べる人もいるでしょう。
しかし、脂質やエネルギー量が多く、油で焼くような調理法だと、余計に脂質・エネルギー量が上がり、腸疲労やデブ菌を増やす原因になってしまいます。
ダイエット中にソーセージを調理する際は、切り込みを入れてからボイルするのがおすすめです。
余分な脂質を落とすことができるため、カロリー・脂質量ともに減らせます。
また、炒める場合はソーセージ単体で食べるのではなく、ブロッコリーやキャベツなどの野菜も一緒に炒めましょう。
野菜でカサを増やして、ソーセージの食べ過ぎを抑えることができますよ。
(3)市販のルウを使うカレー
カレーは、糖質や脂質量が高い食べ物の一つです。
ルウ自体に小麦や油由来の糖質・脂質が多いうえ、カレーの具材に肉類・イモ類と主食のご飯など、糖質・脂質が多くなる要素が多いからです。
デブ菌を増やさないためには、カレー粉やスパイスを使ったカレーを作るのがおすすめ。
カレー粉やスパイスを使えば脂質量を大幅にカットできますし、唐辛子や生姜、チリペッパーなどのスパイス類には脂肪燃焼作用や血行改善作用があるため、ダイエットサポートが期待できるからです。
時間があるときは、野菜たっぷりのスパイシーなカレーを作ってみるのも一つの方法だといえます。
効率良くダイエットをするには、腸に負担を与えず、デブ菌が増えにくい食生活を送ることが勧められます。ご紹介した3つの食べ物も、少しの工夫で脂質をカットしたり食物繊維摂取量を増やしたりすることができるため、ぜひダイエット中の食べ方の参考にしてくださいね。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
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【参考】
※デブ菌とは?ダイエットするなら知っておきたいデブ菌とヤセ菌について – 福岡天神内視鏡クリニック
※めんの種類 – 日本即席食品工業協会