普段食べているものが、「デブ菌」を増やす食べ物かもしれません。食事は毎日のことですので、気をつけたいですよね。
管理栄養士の筆者が、太りやすい体質を招く食べ物をご紹介します。
■「デブ菌」とは?
痩せやすい身体づくりのためには、腸内環境を整えることが大切です。腸内環境が整い便秘が解消されると、栄養素の消化・吸収がスムーズに行われるため、代謝の良い痩せやすい身体に導くことができます。
しかし、腸内細菌のなかには「デブ菌」と呼ばれるものが存在します。“悪玉菌の味方になりやすい菌”のことで、食べ物から必要以上にエネルギーを取り込んで体脂肪として蓄積してしまうのだそうです。ストレスや食生活の乱れによって、腸内で悪玉菌が増えやすくなるため注意したいですね。
特に、高糖質・高脂肪・低食物繊維の食事を続けていると、デブ菌が増えやすいそう。甘いものや油っこいものをよく食べるという人は要注意です。
■実は太りやすい!?栄養士が食べない食べ物4つ
(1)フルーツグラノーラ
グラノーラは一見ヘルシーですが、大麦やナッツ、ドライフルーツにはちみつやメープルシロップをかけて、オーブンで焼いたものなので、糖質も脂質も多い食べものです。なので、悪玉菌を増やしやすいといえます。
特に、市販のグラノーラは甘いものが多いため血糖値が上がりやすく、過剰にインスリンが分泌されて体脂肪になりやすいです。そのため、食べ方の工夫が必要です。
おすすめの食べ方
無糖ヨーグルトや豆乳ヨーグルト、牛乳など、「タンパク質」を含むものを一緒に摂取すると、血糖値上昇が緩やかになります。
また、サラダと組み合わせて“グラノーラサラダ”にすると、「食物繊維」も摂取できるためおすすめです。パプリカやベビーリーフ、サニーレタスなど洗うだけで食べられる野菜をチョイスすると、忙しいときもヘルシーにグラノーラが食べられますよ。
(2)フルーツだけの冷たいスムージー
スムージーも健康に良いイメージが強いかと思いますが、フルーツだけのスムージーは血糖値を上げやすいため注意が必要です。
また、冷たいスムージーは胃や腸に刺激を与えて負担になってしまうこともあります。
おすすめの飲み方
スムージーの材料はフルーツだけではなく、きな粉・豆腐・プロテインパウダー・おからパウダーなどのタンパク質食品や、小松菜やほうれん草などの野菜も一緒に入れましょう。
フルーツだけのスムージーよりも満足感を得やすいため、ダイエットにも役立ちますよ。
(3)人工甘味料入りのジュース
ダイエットや糖質カットのために使われることが多い人工甘味料ですが、実は人工甘味料によって腸内細菌叢が乱れる可能性があると報告されています。
それだけではなく、人工甘味料は食後の血糖値を下げにくくする作用があるのだとか。
おすすめの飲み方
ジュースを飲む際は、人工甘味料が使われていないフレッシュなジュースを選ぶことがおすすめです。濃縮還元ジュースよりも風味が良いため、美味しくいただけますよ。
人工甘味料はガムやスポーツドリンク、缶コーヒーなどにも使われていることが多いため、食品成分表示を見て購入するようにしましょう。
(4)フルーツ缶
生のフルーツよりも手軽に食べられるため重宝されがちなフルーツ缶ですが、シロップ漬けになっているため糖質が多く、実はデブ菌を増やしやすい食品。
さらに、加工の段階で「ビタミンC」や「酵素」などの栄養素が減少していることもあるため、フルーツを食べるときはなるべく生のものにしましょう。
おすすめの食べ方
「生のフルーツと一緒に食べる」「サラダのトッピングにする」「牛乳と混ぜてフルーツ寒天にする」などの工夫をしていただきましょう。
寒天には「食物繊維」が含まれるため、腸にも良い影響を与えてくれますよ。
普段、何気なく口にしているものが、太る原因になっているかもしれません。食べ方や選び方を工夫するだけで対策ができるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
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【参考】
※デブ菌とは?ダイエットするなら知っておきたいデブ菌とヤセ菌について – 福岡天神内視鏡クリニック
※腸内微生物の肥満における役割 – Nature
※人工甘味料と耐糖能異常と腸内細菌 – サン・クロレラ