美味しい料理を作り終えたら、今度は盛り付けですね。お料理上手の方でも、案外気にされていないのが、この盛り付け作業。料理は味もさることながら、見た目も重要です。せっかく栄養や味にこだわっても、見た目がイマイチでは美味しさも半減してしまいます。そこで今回は、料理研究家である筆者が「意外と知らない料理の盛り付けのコツ」についてご説明いたします。
■1:彩りを豊かにする
食材の持つ色にはそれぞれ異なる視覚効果があり、それらを上手に組み合わせることで料理はより美味しく映ります。赤と黄色は食欲を推進させる色として有名ですね。そのほか、黒は高級感を強調し、緑や白はさわやかな印象を与えます。これらの彩りを豊かに組み合わせることで、バランスのいい見た目を目指しましょう。
たとえば、ナスなどの黒色が強い食材がメインの場合
白のお皿を使用し、緑色のバジルを散らすことで、爽やかな印象に仕上げることが出来ます。全体的に色味が足りないと感じる場合は、少し派手な色合いのお皿をチョイスするのがオススメです。
■2:高さを出す
お皿に料理をのせる際に、平たくせず、中央に高さが出るように盛りつけましょう。高級料理をご想像下さい。一皿のうえで、様々な具材が重なりあい、中央に向かって盛り上がっているイメージを浮かべやすいのではないでしょうか。
たとえば、パスタは円をかくように
パスタはまんべんなく平らに盛り付けがちですが、くるくると円を書くように、高さを出して盛り付けましょう。麺の絡まりも防げるため、一石二鳥です。
■3:お皿に余白を作る
お皿には、最低でも30%ほど、欲を言えば40%ほどの余白を作るように心がけましょう。お皿いっぱいに料理をしきつめてしまうと、量を多く感じさせ、雑多な印象を与えます。「もっと食べたい!」と思えるような盛り付けこそが、料理を美味しく魅せるコツなのです。
絵柄のあるお皿、大きすぎるお皿の場合
絵柄のあるお皿なら、50%ほどの余白でも問題ありません。また、もしもお皿が大きすぎて、余白の広さが気になる場合は、ソースをかけるなどして調整するのがオススメです。
いかがでしたか? お店で出るような一皿を完成させると、自宅のテーブルがレストランへと様変わりします。ご家族や恋人も、きっとあなたの腕前にうっとり惚れなおすことでしょう。
(料理研究家 オガワチエコ)
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