ビタミンCが豊富にとれることで知られるレモンには、”若返りホルモン”とも呼ばれる「アディポネクチン」の分泌をうながす働きがあるそうです。またその香りには、代謝の良い身体作りをサポートする働きもあるのだとか。身体にうれしいレモンの働きを効果的にする、食べ方とレシピをまとめました。
■レモンでアンチエイジング!その理由2つ
(1)代謝の良い身体作りに◎
レモンの香り成分「リモネン」には、体内時計のリセットをサポートする働きがあります。私たちの身体に備わっている体内時計は、24時間では動いていないため、毎朝のリセットが必要です。このリセットがスムーズでないと、それぞれの臓器の働きも緩慢になり、結果として代謝の悪い太りやすい体質になってしまいます。ですから、レモンで体内時計をリセットすることは、代謝の良い身体作りをサポートします。
(2)若返りホルモンUPに◎
若返りホルモン、肥満抑制ホルモンとも呼ばれる「アディポネクチン」は、糖のエネルギーとしての燃焼をうながす働きがあり、脂肪として蓄積されにくい身体を作ります。また、真皮線維芽細胞のヒアルロン酸合成をうながす効果もあり、お肌にもうれしいホルモンです。レモンの皮に含まれるポリフェノールには、このアディポネクチンの分泌を促す働きがあることがわかっています。身体もお肌もアンチエイジングできるフルーツといえますね。
■若返りホルモン「アディポネクチン」って?
アディポネクチンは、脂肪細胞から分泌されるホルモン。血管を修復して血流をスムーズにしたり、糖や脂肪の代謝を正常に保ったりする働きがあるといわれています。
アディポネクチンで肥満予防もサポート!?
インスリンの働きをサポートし、血液中の糖がエネルギーとして燃焼される手助けをするため、糖が脂肪として蓄積される可能性を下げて肥満や糖尿病の予防に役立つのではないかと推測されています。肥満の人とそうでない人を比べた場合、肥満の人の血液中にはアディポネクチンの量が少ないことがわかっています。つまり、「アディポネクチンの分泌がスムーズであれば、肥満を予防できる」と考えられるのです。
レモンを食べるほど、アディポネクチンが増える!?
アディポネクチンは、サプリメントで補うことはできませんが、レモンの摂取量の多い人ほど、血液中のアディポネクチンの量が多いことがわかっています。
■アンチエイジングになるレモンの食べ方
・朝は絞りたてを!
体内時計のリセットをサポートするのは、レモンの香り成分です。ですから、朝は絞りたての香りのいいレモンを食べましょう。
・皮ごと食べる
アディポネクチンの分泌を促すのは、レモンの皮に含まれるポリフェノールです。塩レモンやレモンのハチミツ漬けなどを調味料として使い、レモンは皮まで食べたいですね。レモンの皮をよく洗って、チーズおろしなどですりおろしたものを、サラダやシリアルに加えても美味しいですよ。
■レモンの酵素をおいしくチャージ!酵素ジュースレシピ
<材料>
・レモン 1kg:無農薬がベストですが、手に入らない場合は、しっかり洗ってから使いましょう。
・てんさい糖 1kg
<作り方>
1.レモンをできるだけ薄くスライスし、レモン→てんさい糖→レモンの順で、煮沸消毒した保存ビンに漬け込みます。一番上はてんさい糖をフタのようにたっぷりのせて、フタをします。
2.直射日光の当たらない涼しい場所で保管し、気温にもよりますが2〜3日で発酵を始めます。1日1回底からかき混ぜましょう。
3.泡の立つような発酵がおさまったら、レモン酵素ジュースの完成です。炭酸水や水で割って飲みましょう。
皮まで食べられるアレンジレシピ
酵素ジュースが出来上がったら、レモンを取り出し、弱火で煮込んでレモンピールを作りましょう。しっかりてんさい糖がしみていますから、おいしく皮までいただけます。
いかがでしたか? 普段、積極的に食べる機会の少ないレモンの皮も、簡単&美味しいレシピで毎日の習慣に加えてみては。
(つやプラ編集部)
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【参考】
※レモンで体内時計をリセット! - ポッカサッポロフード&ビバレッジ
※レモンの健康効果に関する研究の動向 - 県立広島大学
※脂肪細胞由来の善玉因子「アディポネクチン」の「真皮ヒアルロン酸合成促進作用」を発見(PDF) - カネボウ化粧品
※成分情報 アディポネクチン - わかさ生活