鮮やかな緑が特徴的なブロッコリーは、その色の強さから、なんとなく夏が旬だと思いがちです。でも、ブロッコリーの旬は冬、12月から3月にかけてです。サラダやシチューに入れたり、お弁当に入れたりと使い勝手もよく、色合いもいいので美味しそうに見えます。せっかく旬を迎える食材ですから、なかでも品質のいいものを選んで食べたいものです。そこで今回は、料理研究家の筆者が「美味しいブロッコリーの選び方」をご紹介します。
■1:触ってまだ固いもの
茎の上部についているつぶつぶの実のようなものは、花のつぼみです。時間が経つと黄色い花を咲かせます。触ってやわらかいものは咲く直前であり、鮮度が落ちている可能性があります。つぼみがギュッとつまった固いものを選びましょう。
■2:全体的にこんもりしているもの
茎が太いわりに、全体にあまりつぼみの部分に厚みがないものは、早く摘みすぎている可能性があります。こんもりと盛り上がっているのが、完熟しているものです。こちらのほうが、ブロッコリー本来の甘みが強く味わえます。
■3:紫がかったもの
紫がかったものが売られていることがりますが、あれは鮮度が落ちているわけではありません。低温により紫になる場合があるだけで、質は変わりません。むしろ、栄養がつまっている証拠でもあります。茹でると緑色になるので問題はなく、むしろ積極的に選んでいいものです。
■4:茎の切り口がキレイなもの
ブロッコリーの茎の切り口に鮮度が現れます。乾燥しているものや黒ずんでいるものは、鮮度が落ちています。また、隙間ができることを「鬆(す)が入る」と言いますが、この状態も新鮮ではないので選ばないようにしましょう。
いかがでしたか? ブロッコリーは茹でて冷凍しておくと、とても重宝します。解凍してすぐ食べられるし、肉料理を作った際の野菜が欲しいときに添えられます。お弁当の隙間を埋めるのにも使えるし、色合いがいいので美味しく見せるのにも役立ちます。美味しいものを選んで、常備しておきたい野菜のひとつですね。
(料理研究家 オガワチエコ)
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