とんかつや唐揚げ、カキフライなどの揚げものには、キャベツの千切りがついています。口のなかがサッパリとして、揚げものを食べるときには欠かせません。でも、これが自分で作るとなるとなかなかたいへん。切り方も難しく、不揃いになり、あのシャキシャキッとした食感が失われてしまう場合があります。そこで今回は、料理研究家である筆者が、「キャベツをシャキッと美味しく千切りにするコツ」をご紹介します。
■揚げものにキャベツが添えられる理由
揚げものを食べているとき、キャベツの千切りを口に含むとサッパリと爽やかな感じがします。キャベツの千切りには、こうした箸休め的な役割りもありますが、同時に、胃腸を保護する役割りもあるのです。脂っぽいものを食べたときに感じる胃もたれを防いでくれます。
■1:切りやすい大きさに小さく低くする
キャベツは幅があったり高さがあったりして均一ではないため、力の加減が難しく切りにくいものです。それならば、一定にしてしまえばいいのです。ある程度分けて小さなブロックにすることで、とても切りやすくなります。
■2:リズムよく切って等間隔に
細く切ろうと慎重になりすぎると、かえってうまくいきません。テンポを意識してリズムよく切ると、意外と均等に切れます。ただ、調子にのりすぎるとそのまま指を切ってしまいかねないので、注意が必要です。
■3:難しい場合は専用のスライサーかピーラーで
包丁を使うのが苦手で、どうしてもうまく切れないという方は、専用のスライサーやピーラーを使うのもひとつの方法です。これならば失敗もないし、余計な怪我をすることもありません。自分の料理の腕を把握して、調理器具を選ぶことも大事です。
■4:切ったら水にさらしてシャキッと
切り終えたあとは、キャベツをさっと水にさらしましょう。こうすることでシャキッとした食感が戻ります。また、キャベツの青臭さも軽減できます。でも、洗いすぎると栄養が逃げてしまうので、ここは素早く済ませてください。
いかがでしたか? キャベツの千切りが美味しくできれば、メインの揚げものもさらに美味しく感じます。もちろん、キャベツの千切りだけでもサラダとして楽しめます。マヨネーズやソース、ドレッシングやポン酢などをかけて、お召し上がりください。
(料理研究家 オガワチエコ)
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