一口に「シミ」といっても、実は主に6種類に分類されるシミ。それぞれの特徴とケア方法が違うため、「塗っても塗っても改善されない」という場合は、別の種類のシミかもしれません。女性が知っておきたい、主なシミの種類をご紹介します。
■老人性色素斑
女性が気にするシミで、最も多いものがこれ。紫外線によるダメージが原因で、直径数ミリ~数センチの丸いシミです。日やけしやすい、ほお骨の高い部分などからでき始めます。ごく初期のものなら美白化粧品やピーリングが有効ですが、境目がはっきりした濃いものを薄くするのは難しいものです。シミは、出来る前の予防が最善策。1年を通して顔全体に美白美容液を使っていれば、5年後、10年後の肌は確実に違ってきます。
■脂漏性角化症
老人性色素斑が盛り上がり、イボのようになったもの。よく見ると、表面がボツボツしているのが特徴です。皮膚の中の構造が変化してしまっているので、美白成分が効きません。皮膚科での、液体窒素による凍結療法などが有効なこともあります。
■雀卵斑(そばかす)
10代の頃から出来始める遺伝的なシミで、鼻を中心にできます。一つ一つは三角や四角で、丸い形をしていません。美白化粧品はあまり効かない場合も多く、また、レーザー治療などをしても再発する場合があるようです。
■炎症性色素沈着
ニキビや傷、虫さされなど、肌に炎症が起こったあとが、茶色っぽいシミになって残ったものです。自然に治ることもありますが、消えるまでに2~3年かかる場合も。最も即効性があるのはピーリングですが、美白化粧品も有効です。紫外線に当たるとさらに深く沈着してしまうので、注意が必要です。
■肝斑(かんぱん)
左右のほお骨の上に対象にできる、モヤモヤとした茶色や灰色のシミ。点状ではなく、広い範囲に広がる特徴があります。女性ホルモンのバランスが崩れることが原因と考えられています。市販薬、または病院で処方される「トラネキサム酸」の服用で薄くなることが多く、美白化粧品も有効です。ホルモンバランスに気をつけることも予防になるでしょう。
■花弁状色素斑
日やけした後、肩から背中にかけてできるシミ。一つ一つが、小さな花びらのような形をしています。日やけをしてから数年後に現れることもあるので要注意です。美白化粧品はほとんど効きません。ひどく紫外線に当たってしまった場合は、すぐにローションなどで炎症を鎮めましょう。
できたシミによって、原因も有効なケア法も違ってきます。間違ったケアをして悪化させる前に、皮膚科を受診して症状を確認するのも大切です。
(つやプラ編集部)
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【参考】
※吉木伸子著(2012)『本当に正しいアンチエイジング大事典』(主婦の友社)