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強火と弱火の違いって?「火加減」を目で見極める方法

台湾料理研究家
小河 知惠子

料理をする際、強火や弱火など、火加減の調節はとても大事です。仕上がりにも大きな影響を与えます。コンロのつまみの部分がハッキリと分かれていればいいですが、意外と明確でないものが多いです。そんなとき、どの程度にすればいいか悩みますよね。今回は、料理研究家である筆者が、「火加減を目で見極める方法」をご紹介します。

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■1:火が鍋の底に広がっているのが「強火」

コンロから出る火が、鍋の底に全体に広がっているぐらいの火加減が強火になります。鍋から炎がはみ出してしまうのは、少し強すぎです。煮ものであれば、鍋のなかの湯が沸騰して煮立っているような状態になります。

■2:火の先が鍋底に当たっているのが「中火」

コンロの火が縦に真っ直ぐ伸び、鍋底に当たっているぐらいが中火です。鍋のなかの湯が、ふつふつと煮立つぐらいです。料理でもっとも多く用いられる火加減なので、レシピなどに指定がないときは、中火に保つようにしましょう。

■3:火の先が鍋底に当たらないのが「弱火」

コンロから出ている火の先が、鍋底に当たらないくらいの火加減が弱火になります。鍋のなかの状態としては、湯がわずかに波打って、やや湯気が出ているぐらい。煮込み料理など、じっくり火を通したい料理を作る際に用いられます。

■4:弱火よりも弱く火が小さいのが「とろ火」

コンロから火がほんのちょっと出ている程度の状態が、とろ火です。鍋のなかの状態は、ほぼ変化がありません。汁ものを保温しておきたいときなどに用います。さらに火を小さくした状態を、蛍火と呼ぶこともあります。

いかがでしたか? 火加減を上手に扱うのは、料理上手の証です。しかも、火の出具合だけで火加減を見極められれば、とてもカッコいい。料理している姿が絵になります。味だけでなく、見た目やスタイルにもこだわれば、料理の腕も一段上がったといえるのではないでしょうか。
(料理研究家 オガワチエコ)

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