日本人の食文化の一つといってもいいほど、食生活に馴染んでいる発酵食が、お味噌です。発酵食の代表格であり、日々の食卓に欠かせない食材ですね。一般的にはお味噌汁で摂ることが多いお味噌ですが、その他にもたくさんの活用法があります。栄養価も豊富なので、ぜひもっともっとお味噌を食生活に摂り入れてみてください。
◎お味噌の栄養価とは
お味噌の主原料は、大豆、麹、お塩と、とてもシンプルです。お味噌に含まれる大豆は、全体の3割以上をたんぱく質が占め、畑のお肉といわれるほど、高い栄養価を含みます。アミノ酸バランスも非常によく、消化吸収率も優秀。大豆に含まれるイソフラボンは、ポリフェノールの一種で、女性ホルモン「エストロゲン」と構造が似ているので、女性にも積極的に摂って欲しい食材といわれています。また、食物繊維、ビタミンB群などもバランスよく含んでいます。
◎お味噌汁だけじゃない!簡単味噌レシピ!
◎郷土料理 こねつけ
お味噌大さじ1杯、お砂糖大さじ1/2杯をよく混ぜる。冷ごはん1膳と小麦粉(薄力粉)大さじ1.5杯をよく混ぜながらご飯をつぶしていく。混ぜたごはん30g程度を手に取り、真ん中にお砂糖とお味噌を混ぜた具をのせて包み、フライパンでこんがりと焼く。お腹持ちもよく、甘くておいしい、おやつ代わりの大満足ごはんレシピです。
◎お味噌バーニャカウダー
お好みの野菜を、蒸して食べやすい大きさに切っておく。クルミ、アーモンドなどお好みのナッツ15gを細かく刻み、長ネギ1/4本をみじん切りにする。日本酒小さじ1/2、みりん大さじ1、味噌50gをよく混ぜておく。鍋にみじん切りにしたにんにくとオリーブオイルを入れて香ばしくなってきたら、ソース、ナッツ、長ネギを入れて加熱し、出来上がり。あたたかいソースに野菜をつけて食べます。和風のバーニャカウダーは、また一風変わった味わいに!
◎簡単!味噌ドレッシング
最も簡単なのがこの味噌ドレッシング。市販のイタリアンドレッシング大さじ1に対し、小さじ1程度のお味噌を加えるだけでグッとコクが増します。温かいパスタに絡めて食べると絶品!
発酵食であるお味噌を、毎日の食事に、楽しく美味しくもっと摂り入れましょう!
(発酵食スペシャリスト/雑穀マイスター 澁谷梨絵)
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【参考】
※タカコ・ナカムラ 著「醸しにすと発酵食スペシャリスト養成講座テキスト」(2014) がくぶん