寒さで血の巡りや代謝が悪くなり、体のあちこちに不調を抱える人も多くなるこの季節。一杯の「白湯」に、それらを改善する力があるのをご存知でしょうか? 健康はもちろん、美容にも優れた効果を発揮する「白湯健康法」をご紹介します。
■魔法のような飲み物「白湯」
白湯とは、いわゆる湯冷ましのこと。インドの伝統医学「アーユルベーダ」において、白湯は自然界の3つの要素である水、火、風を満たす飲み物と考えられています。水を火にかけることで「火」の性質を含み、沸騰すると気泡が盛んに出て「風」の性質が加わります。白湯を飲むことで、体の3要素のバランスを回復し、全体の機能をアップすると言われています。
■朝一番の白湯で「全身の血巡り」をスムーズに
起き抜けに飲むものは、コーヒーや紅茶、ミネラルウォーターにスムージーなど色々ありますが、朝一番に口にしたいのが「白湯」。胃腸などの内蔵機能を温め、内側から血の巡りをよくすると考えられています。体温の下がっている朝、無理なく代謝を上げるのにとても適しています。
■デトックス効果で美肌もキープ!?
白湯を飲んで内蔵機能が温められれば、消化作用が促進されると考えられます。その結果、体内の老廃物を体の外に押し流す力がパワーアップ! 老廃物が一掃されれば、むくみや便秘解消につながり、美肌にも効果てきめん。白湯はコーヒーや緑茶に比べ、消化吸収にかかかる負担が少ないので、よりデトックス作用が強まるそうです。
■作り方のポイント
カルキを抜くために、ポットではなくヤカンで沸かします。時間があれば数分間沸騰させましょう。火を止めたら10分ほど、温度が50度前後になるまで待ちます。カップに注ぎ、少しづつすするように、5~10分かけてゆっくり飲みましょう。量は、一日4~5杯までに。それ以上飲むと、体内に必要な要素まで洗い流し、かえって健康を損なう恐れもあるので、注意が必要です。寒い朝のスタートに「白湯」を飲んで全身の代謝を上げ、内側から肌に活力を与えてみてはいかが?
(つやプラ編集部)
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【参考】
※蓮村 誠著『白湯毒だし健康法』(PHP文庫)