この時期、気温の寒暖や突然の雨など天候の変化が多々あり、温度変化に反応して体調を崩される方もいらっしゃいます。同様に、お肌のコンディションもなんだか微妙な感じに。それに加え一般的に環境の変化の時期も重なり、心身ともになかなか緊張が取れないですよね。そんなときはお風呂にじっくり入り、半身浴で汗を出したり本を読んだりする方もいると思います。でもちょっと待って! お風呂に浸かりすぎて、肌の潤いを保つ保湿成分が流れ出てしまっているかもしれません。今回は、潤いを保つためのポイントをご紹介します。
■カルキ抜きで潤いをキープ
水道水よりも、浄水器で残留塩素などを除去した水を飲むことが常識となった現代。では、お風呂のお湯はどうでしょうか? 完全に残留塩素を除去するのは難しいかもしれませんが、できるだけ肌を痛めないためにもビタミンC剤やビタミンC入り入浴剤を使用することをおすすめします。ビタミンCは塩素を減らし、お肌を労わる効果が期待されているのです。シャワーにも取り付けられるビタミンC剤も販売されているので、用途に応じて使い分けてみては? ビタミンCは別名アスコルビン酸として販売されていることもあるので、購入時は注意してくださいね。
■お湯の温度によって効果は異なる!?
40~42度の高温浴
高温浴は、交感神経を優位にさせて頭を覚醒させる効果があると言われています。交感神経が優位になると新陳代謝が活発になり疲労物質が排出されやすいのです。睡眠前だと目が覚めてしまい、なかなか寝付けなくなるので要注意。半身浴で5分、全身浴で3分が目安です。
39~40度の温浴
一般的なお風呂の温度と言われています。副交感神経(リラックスモード)に変換していく温度なので、夜に入るときにおすすめ。10~15分の全身浴をしてみましょう。
37~39度の微温浴
お湯の温度が低くなると体温も下がってきますが、体温が下がると途端に眠気が起こります。睡眠にうまく入れない方は低めの温度で入浴するのもいいかもしれないですね。20分程度入るのがおすすめです。
■血行促進には炭酸浴
炭酸とは二酸化炭素のことで、二酸化炭素が溶けたお風呂に入ることを炭酸浴といいます。炭酸が皮膚から吸収され、その結果、毛細血管が開くので血流促進の効果が期待できます。忙しくてどうしてもお風呂に浸かれないときは、バケツなどで足湯や手湯をしてみましょう。炭酸入浴剤を入れてもいいですね。
せっかくお風呂に入っても、保湿成分(セラミド)が出てしまってはもったいないですよね。潤いを保つベストな入浴時間を知るには、手を見ます。手がふやける前にお風呂から出るのが潤いをキープするサイン。角質の厚みは若干ですが個人差があります。一度お風呂に浸かって手がふやける分数を計ってみるといいですね。
(ナチュラルビューティー研究所代表/歯科衛生士 上野 清香)
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