お料理に調味料は欠かせません。とくに、和食に欠かせないのが、醤油と酢です。そのまま使っても充分美味しい醤油と酢ですが、もっと美味しくなるテクニックがあるのをご存知ですか?
料理家である筆者が実践している、醤油と酢が美味しく、さらに美容と健康に役立つ調味料になる簡単テクをご紹介します。
■醤油と酢が美味しくなる簡単テク2つ
(1)昆布を加える
昆布は、善玉菌の大好物である水溶性食物繊維の豊富な食材です。腸内細菌の中には「ヤセ菌」と呼ばれる、肥満の予防に一役かっている細菌がいます。これらの細菌が水溶性食物繊維を発酵分解する際に産生する「短鎖脂肪酸」には、総合的な肥満の予防効果が期待されています。醤油や酢に昆布を加えておけば、自然と水溶性食物繊維が溶けだし、調味料からも水溶性食物繊維を摂ることができます。また、昆布を加えることで醤油と酢にうま味が加わり、お料理の味もワンランクUP! 500mlの醤油や酢に対し、5~10gを目安に漬けます。すぐに使えますが、1週間ほど経つと、昆布のうま味がしっかりとけだします。
(2)ハーブを加える
ハーブの香りには、気持ちをリラックスさせる働きや胃腸の働きを整える効果があることが知られています。フレッシュなハーブを醤油や酢に漬けておくと、香りの良い調味料になり、その香りだけでもお料理がグッと美味しく感じられます。タイム、ローズマリー、セージなどのフレッシュなハーブを、洗ってしっかりと水気をふき取ってから醤油や酢に漬けます。醤油や酢500mlに対し、タイム10本、ローズマリー3本、セージ5本程度が目安です。ハーブが醤油や酢から出てしまわないように、しっかり漬け込みましょう。こちらも1週間程度で香りが移ります。いずれも、買ってきたままの瓶に昆布やハーブを加えるのがベストですが、ビンを移してつくる場合には、煮沸消毒した瓶を使用してください。
浸けておくだけで美味しくなる昆布とハーブ。ぜひ試してみてくださいね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ
料理教室Manami’s Kitchen主宰。パリのEcole Ritz Escoffierにてフランス料理を学びDiploma取得、本草薬膳学院にて薬膳を学び、中医薬膳師の資格を取得。健康リズムカウンセラー、味覚カウンセラー(スタンダード)。自著「ベジフル発酵ジュースとレシピ」(2018年・日東書院本社)、「ヤセ菌が増えて太らない食べ方」(2016年・自由国民社)。コラム執筆、雑誌、TVなど多数のメディア出演実績がある。)
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